やっち@十月祭とビール好きの部屋

町田の老舗麦酒屋さんを畳んだ店主のその後奮闘記です(笑)

すいませーん

2014-01-31 19:37:44 | 日記
木曜日。
一時的にめーちゃ混んだ。
どういうわけか?混む瞬間があり、そしてお会計ラッシュの瞬間があり、帰る時はほぼ同じ。
日本人の行動は八割同じ。
だからキャラがなくとも、マーケティングだけで商売やっていける店があるわけ。

それにしてもさ、

フードを作ってるのに…

“すいませーん”

ビール注いでるのに…

“すいませーん”

あんたが今頼んだやつやってんのよ。
行けるわけなかろ?

すいませんとは、すみませんが変化した言葉。すみませんが正しい。
“手数かけて申し訳ないけれども”
みたいな、日本人独特の謙譲の気持ちから使われる美しい言葉。

だから、“私なんかのために申し訳ない”と言う意味でありがとうの代わりにも使われる便利な言葉。

だけど近ごろ、どなたも“すまない”とは思っていると思えない。

一人でやってる店、大勢は最初から無理。
だけど、よく来てくれる方のお連れさんだと断りにくいから入れてしまう。
いっぺんにビール出すのも大変なのに、いっぺんにフード頼まれても無理だから。
仕込みもないから。

お友だちを呼んでくれるのは嬉しいんだ。こんな店を好いてくれて申し訳なく思うよ。
だけど、グループのお客さんの一人は必ずビール好きには見えないの。
仕方なく飲んでいるのよく分かる。
残す人もいる。

すいませんが、そういう方連れてこないで下さい。

すいませんが、予約してください。

すいませんが、酔ってから来ないで下さい。


わかる?

すいませんが…って言っても

決していい感じしないでしょ?
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バイトちゃんの条件

2014-01-28 16:55:06 | 日記
昨夜はいつもの定例月曜会。
私が行っている美容院の美容師さんが、火曜日休みなので、うちに来て飲んで、十月祭閉めてから他所で飲む会。

十月祭に来たのが、経営者ばかりになったので、雇う子タイプの話になった。

十月祭では従業員を募集したことがない。
誰かを雇う余裕がないのもあるが、雇う自信もない。その子の将来まで真剣に考えちゃうからね。

よく電話は来るんだ。
“前、お店に行ったとき感じよかったんで…”
へー、そんな接客してないけどなぁ。

相性良かったんだね。
しかし、残念ながらお断りしました。
ゴメンね…暇で私だけで大丈夫なの。

そんな中で、今まで三人の女の子雇った。

将来お店を出したいと言うMちゃん、Yちゃん、大学出たての就活中のKちゃんの三人。

Mちゃんは、知ってる店のスタッフだった。ドジで怒られてばかりだが、憎めないタイプだった。
今にも泣きそうな薄い顔がまた可愛くて、よく励ました。

しばらくして、その子はその店を辞めた。
残念に思っていたら 、ある日私の行きつけの店で私を待っていた。

“十月祭の定休日を貸してください”

それも面白いんだけど、まずは彼女のもと勤め先への義理があるので、それをちゃんとしなくちゃと思った。
引き抜きしたと思われたくないしね。

(知り合いの店でも、人気のスタッフがヘッドハンティングされて、お客さん根こそぎ持っていったの、私はどうかと思ってる。お別れ会にいって励ましたけど、次の店には行けてない。この業界、筋は通さないとね。)

オーナーと二人で話し合ったよ。
彼女はこんな子だよと色んな欠点言われた。私の知らない姿があった。
それでも彼女の自主性を信じて任せることにした。

任せるからには人を呼んでやらなくちゃと、イベント風に、私のコミュニティで集客して、月に一度彼女に任せた。

次のYちゃんは、同じく行きつけの店で出会った。
酒が弱いのによくそこで酔っぱらっていたっけ。
精神的にも弱い子だった。
将来お店を出したいとは言うけど、どうなんだろうって感じた。

だから、お酒飲まなくていいように、ややこしい人間関係ないように、うちのランチを任せた。

好評な日はよかったけど、ノーゲスの日には泣いていたっけ。
その時の彼女のメモはまだ持ってるよ。

Mちゃん、Yちゃんに共通することは多かった。
若いのに飲み歩く。
お店を出したい。
タバコを止められない。

私はタバコは吸わない人間。
“止めたんですか?”って言われるけど、吸ったことないから。

上の二つはいいとして、タバコにはマナーがあると思う。

吸わない私の中でのマナーは以下。

吸わない人の前では遠慮。
外で吸わない。
もらいタバコはしない。

基本、お客さんに断ったら吸ってもいいから外で吸わないでとお願いした。
スタッフの二面性見たくないんだ私。

貧乏臭いから止めろと言ったのに
もらいタバコは止めなかったなぁ…
見てなければ掃除もしないし、
遅刻、欠勤も多かった。

それから何よりも思ったのが、学ばないこと。謙虚に素直になれないこと。
人としての成長がある程度終わっていたこと。

残念ながら、二人ともフェードアウトで辞めていった。

二人の何が困ったか?
習慣と育ちが私と違ったこと。
作業以外は注意したくないから、全て私のストレスになった。

そして三人目のKちゃん。
私の術後の力仕事関係を補うために手伝ってくれたお客さんのお嬢さん。

ビールのことも、飲食のことも何も分からない真っさらな女の子。

しかし、何でも素直に興味をもって学んでくれて、一回言ったことは二度と言われない、そして何よりも私の仕事をよく見ていた。
タバコも吸わなかった。
何のストレスもなく、しばらく手伝ってもらった。

終バス、終電で帰っていいよとは言っていたのだけど、ついお客さんと話し込んだりご馳走していただく時は、店を閉めてからご飯食べにつれ歩いた。
彼女は彼女なりに悩みがあって、よく聞いてあげたっけ。
そしてタクシーで送った。

彼女は就職を期に十月祭を卒業した。
うちでの経験は彼女に必要だったと思うよ。
今でも定期的に遊びに来るんだ。

結局、雇って上手く行く子は、雇い主との相性はもちろん、育った環境が似ていることなんだろう。

どの子もそれぞれに成長して、自分が尊敬し師事できる方に会えることを祈るばかり。

私もそういう原石な子がいたら育てていこうと思っている。




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領収証

2014-01-27 18:24:37 | 日記
先日のblogにも書いたお客さんへのバースデープレゼント。
おふざけエログッズばかりで、さすがの私もレジでは恥ずかしかった訳で…

そんな時の魔法の言葉。

“領収証下さい”

自分のじゃないよー的な…はは( ̄∇ ̄*)ゞ

領収証と言えば、不思議なんだけど。
”宛名書かなくちゃいけないんでー”とか、
“品名書かなくちゃいけないんでー”とか、
書かなくてもいいとことか…

なんで?

後ろに並んでいたりすると、悪いから“そのままでいいです”って言っちゃうんだけどさ。
レシートに品物打たれているし、敢えて書く理由が分からない。

宛名も“十月祭”が通じなくて困る。
小学校低学年で習う漢字ばかりなのに、まともに書けない人ばかり。

漢数字って言ってるのに、
“10月祭”
送りがな要らんと言っても、
“十月祭り”
祭の字は画数少ない、簡単な方だって言ってるのに、
“十月…”で止まる。

もー、面倒くさ!
なもんで、数百円だともらわなかったり(ダメな子)。

国会議員さんなんか領収証なしでどれくらい使えるか知ってる?

確たる情報じゃないけど、ちょっと調べてやんなっちゃった…

http://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q1087487620

諭吉は寂しがり屋で、諭吉のいる場所に集まるんやね…

ため息…ε=( ̄。 ̄ )

さて、今夜もちまっと稼ぎますか!
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ムーンシャインの最終日

2014-01-25 20:00:09 | 日記
今日は定休日。
一月以上振りのまともにゆっくりしためざめ。
お風呂にお湯ためて一時間位かけて入った。

今夜は鹿児島の盟友の店の閉店日。

どんな気持ちでいるんやろ…

泣いてないかなぁ…

近くにいられたらいいのに。

だから今夜は心だけでもそばにいてやろうと思ったよ。

定休日だけど、奴の店のビールがなくなるまで、うちも店を開けることにした!

独りにはしないぜ!d(^-^)

最後まで頑張れ!


シャッター全部開いてないけど、とても営業してる感じじゃないけど、店にはおりますので、そんなんでいい方、是非付き合ってください。


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七つの子

2014-01-24 17:30:17 | 日記
からす なぜ鳴くの
からすは山に
可愛い七つの子があるからよ
可愛い 可愛いとからすは鳴くの
可愛い 可愛いとなくんだよ
山の古巣(ふるす)に行って見て御覧
丸い眼をしたいい子だよ

誰もが知ってる童謡。

私が幼い頃、ザ・ドリフターズの志村けんが替え歌をしてすごく流行ったのを覚えている。
“からす、何故鳴くの?からすの勝手でしょ”
当時の“シラケ”世代を上手く風刺していて、面白くも、すごい問題になった曲だ。
勿論、原曲知ってるし、何故そんなに物議を醸すのかと思った。
大人たちは“原曲のイメージ”が台無しになることを恐れたのだ。

幼い私はそんなわけないと思っていた。

それが…だ。

昨日、アラサーY君に何となく歌ったこの歌詞。

わざと“かーらーすー、何故鳴くのー”
の後を。
“からすの勝手でしょー”
と歌った。
その歳では知らんだろうと思ったのに、意外に知っていたのには驚いた。

ところが、彼は、わざと歌ったその歌詞が実の歌詞だと思っていたのだ。

これか…これが先人が恐れた効果だったのか。

私は彼に本当の歌詞で歌って聞かせた。

美しい景色が浮かぶ歌詞だが、からすは居ても明け方にごみを漁る姿しか見ていないし、私のそばに山もない。

からすをこうして愛でる感情を持つ人が果たしているのやら…。

どんなに残したいと思っていても、時と大衆には敵わない。

美しい自然、言葉、風習、礼儀、大和魂。

<参考>
童謡「七つの子」は、大正10年(1921年)児童文学雑誌『金の船』の7月号に掲載され有名になった日本の童謡・唱歌。
作詞は、『赤い靴』、『しゃぼん玉』、『こがね虫』、『証城寺の狸囃子』などで知られる野口雨情(のぐち うじょう、1882年5月29日 - 1945年1月27日)。
作曲は、『青い目の人形』 『赤い靴』 『めえめえ児山羊』 『汽車ポッポ』を代表作にもつ本居 長世(もとおり ながよ、1885年4月4日 - 1945年10月14日)。
歌詞の「七つの子」の意味については、七羽の子ガラスであるという説や、七歳になるカラスという説など、カラスの生物学的特長などを根拠に様々な議論が交わされているようだが、いずれの説が正しいのか確たる資料はないようだ。
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