8月14日 午後2時30分
三陸沿岸道路の通岡インターをおりて国道45号線で陸前高田の街に入ると突然ポツンと立つ建物が見えた。
外観は普通に見えるけどベランダに面したサッシ窓はむちゃくちゃに割れている。
とにかく行ってくることにした。
建物の裏はきれいに整備され駐車場とトイレがあった。
トイレの前にあった案内看板。
それまで見た看板と少し違うと感じたのは避難経路が書かれているからだった。
ここは「下宿定住促進住宅」で、津波の被害にあった建物をそのままの状態で遺構として残しているものだった
5階建ての建物。
鉄筋コンクリートの建物は地震と津波に耐えて残った。
津波がこんな高さまで届いた。
4階までのガラスやサッシ窓を全て無くなっている。
説明にあった「波に打ち抜かれた」の言葉がそれを的確に表している気がした。
倒れた冷蔵庫や壁に固定されてたおかげで残った流し台やガス給湯器が見える。
片付けられずそのままの状態で保存されている。
人の暮らしが残っているだけに何とも言えない気持ちになった。
東日本大震災の翌年に生まれた娘は、この震災についてよく知らない。
事前にYoutubeでその時の動画を見せたりしたけど、それは画面で知るにとどまる世界でしかない。
実物を目の当たりにすると少し悲しい顔になった。
実際には同じ建物が二棟あった。
海側にあったこの建物のおかげで陸側の建物は被害は低かったらしい。
陸側の建物がこの駐車場になるんだろうか。
トイレの前の看板には付近の震災遺構のことが書かれてあった。
「奇跡の一本松」は当時聞いたことがある名前だった。
とにかく行ってみることにした。
つづく。
つづく。
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