シスターみみっくのなんだかわからない堂

日常のよしなしごとをつづります。正教会のお祈り、読んだ本、ハマリものなどなど。

世界祈祷日

2007-03-02 16:07:54 | 正教会及び宗教全般
毎年、3月の第一金曜日は世界祈祷日。
これは1887年、アメリカの長老派の婦人たちが移民者やその他いろいろな形で抑圧されている人々を覚えて祈祷日をもったことに由来し、現在では170の国や地域で教派を超えて行われている。日本ではNCC女性委員会が式文の作成などにあたっている。

今年のテーマは「神の天幕のもとに結ばれて-パラグアイからのメッセージ-」というもので、パラグアイの伝統的な編み物であるニャンドゥティを通じて多様性の中の一致というものに気づき、また私たちが神の天幕の庇護のもとにいる恩寵に対して思いを巡らすことのできるプログラムだった。

毎回、テーマをより理解するために、もしくは当番国の特色を出すために、何かしらちょっとした工夫が織り込んである。
今年は天幕を模した布を女性たちが運び込み、途中でその支柱をとってそれをマントのように羽織るという実演が行われたが、陶器が手渡しで廻されたこともあったし、聖水をかける、なんて時もあった。
この時はたまたまカトリック教会の順番だったので式文どおり聖水を撒いたけれども、プロテスタントには聖水はないだろうからこれは省略されたところも多かったかもね。ルーマニアの時だった。
式文が正教会の祈祷文ぽいから(というかそれが口語体に訳されただけというか)やっぱ正教国だなあと思ったのを覚えている。
一昨年ウチが会場になった時は、スラブ民族の歓迎の儀式であるパンと塩のお出迎えをやった。
当番国はポーランドだったんだけど、この儀式自体は正教会ではおなじみだからでっかいパン焼いて。
神父さんがメッセージの中でイコンの絵解きをしたもんだから、終わったあとみんな興味津々でイコンを見ていかれた。
こんなふうに、ヨソの教会の雰囲気をかいまみることができるのもこの日の楽しみのひとつかな。
今年の当番教会は単立の釧路キリスト福音館。
牧師先生のメッセージもパワーポイントかなんか使ってパラグアイの風物の説明をしたり学ぶべきポイントを映したり(聖書の内容を説明するイラストがどう見ても『こどもバイブル』です。本当にありがとうございましたw)となかなか今風で、しゃべりもラジオのパーソナリティ風だから結構ウケるんだろうなという感じ。
昔パラグアイを含む南米に研修に行かれたことがあるそうで、まさか自分のところにパラグアイが当たるとはと驚かれていた。
礼拝が終わってから、今回参加した11の教会がそれぞれ自己紹介タイム。
その後歓談しながらお茶とお菓子をいただいて帰ってきた。
当番教会の皆様お世話様でした。ありがとうございました。

画像はニャンドゥティのドレス、すそ部分。
これも今日の礼拝の前奏で流されたパラグアイの民族楽器アルパ(ハープの一種)を取り扱っているALAS-PYさんのサイト↓からお借りしました。
http://alas-py.web.infoseek.co.jp/