晩酌しようよ

【晩酌】って『大人の愉しみ』みたいな、ちょっとワクワクするような響きがあると思いませんか。今晩あたり、一杯どうです?

死に神

2008-07-05 | 随想
法相に対する”死に神”呼ばわり騒動。
まあ、死刑廃止主義者の立場もわかるような気はするのだが、
今現在の日本の刑法には死刑が刑罰としてあって、
それを粛々と遂行することも大切な遵法のひとつでは
ないだろうか。

ただし、”死に神”と呼んだ事に対して
被害者の会等が『遺族感情を無視している』等というのは
これもまたちょっと違うのかな、と。
刑罰は被害者(その遺族)の憂さを晴らすためにあるわけでは
ないのだから。


刑法における刑罰っていうのは、
『そもそも何のためにあるのか?』という根拠が
非常に微妙な問題であることは刑法の入門書にも書いてあるとおり。
ハムラビ法典のような『目には目を』の同等の報復だけでは
片付けられないし、
打ち首獄門さらし首のような”見せしめ”による
抑止力に使うことは禁止されている(ハズ)。


つまり刑罰の根拠は【刑法の定めるところ】に頼るしかないわけで、
【懲役300年】であろうが【死刑】であろうが
まさに『法に従って粛々と遂行する』のが
正しいあり方であろう。



刑罰をふくめ、法の適用が感情や世論に流されてぐらつくと
法治国家の基礎が揺らぐ。
しかし、加害者や被害者の感情を完全に排他すべきではない。
このさじ加減、これが難しい。
来年からの裁判員制度は有罪/無罪だけではなく、
刑罰の軽重まで参加することになるという。
みなさん、心の準備は出来てますか?

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