憧れの的

先日レンタルビデオ店に行った時の事だった。
息子が【ウルトラＱ】を観たいという。
わが息子ながら渋いチョイス。
念のため、『ウルトラマンは出てこないけど、いいの？』と確認。
『怪獣とか宇宙人とか出てくるよね、そんならいい』
．．ん～、必ず怪獣が出てくるわけではないんだが(例：１／８計画)


で、見始めて５分も経つと『言葉が難しくて、なんだかわからない』という。
ふむ、たしかにどれもカッコつけたような台詞でちょいと難しいかも。
でも思い返せば、私らウルトラ世代は、
こういうチョイとカッコつけたような『大人の言い方』に憧れて、
意味もわからず真似していたように思う。それがイカス行為だった。

いまの大人、いや一般的な言い方は良くないな。
いまの私は、息子の目に憧れの存在に映らないのだろうか。
長椅子にだらしなく座り、暇があれば居眠りし、くだらないＴＶで大笑いする。
うん、まあ、確かに．．威厳は無いなー(笑。
親子の関係が近すぎるのかも。
やはり、子供に範を示す大人にならないと！


まあ、私の素行に多分に問題があるのは間違いないが、
現代の言葉遣いの陳腐化も見過ごせないだろう。
『超』と『マジ』を何にでもつける。
大の大人がわずか数個の単語で感情を表現する。
お前はイクラちゃんか！


子は世相を映す鏡。
自分が美しくないと、鏡に映るものもまた．．．