偏見ってあるよね

かなり昔の新聞の読者欄だったと思うが、
『オシャレな補聴器が欲しい』とう投書があった。

人間、目が見えなくなったらメガネをかける。耳が遠くなったら補聴器をつける。
メガネはオシャレの一部としてデザインや色もいろいろあるが、
補聴器はひたすら目立たないように、小さく、肌と目立たないような色しかない。
補聴器だって、正々堂々とつけて歩けるようなデザインになって欲しい。
大体こんなような内容だったと思う。

まさしく正論である。
新聞の投書というとくだらない愚痴が多いが(失礼)、
これほどまでに的を射た感銘できるものがあっただろうか。

思い込みや偏見というのはこういうものだと思う。
メガネは格好いいけど補聴器はダメ、化粧は美しいけどカツラはダメ、
胃のポリープはかわいそうだけど痔はお笑い。
どちらも紙一重なんだけど、勝手な思い込みで評価が分かれてる。

だからどうだって話だけど、まあそんな話。
当たり前だと勝手に思い込んでいる何気ない偏見にも気づいてる人っているんだな、と。

この投書をされた方のためにも、
オシャレな補聴器が増えていくことを切に願います。