やり逃げ、小学館

小学館のスピリッツで好評連載中(笑)の『美味しんぼ』。
福島について独自取材という出鱈目を全国的に巻き散らかした後に
休載となったそうだ。

スピリッツ編集部によると前から休載は決まっていたそうだが
普通に勘ぐれば、さすがにヤバいと思った小学館並びにスピリッツ編集部が
原作者の雁屋哲氏に間違いの修正とお詫びを検討させようとしたところ、
雁屋氏がへそを曲げたのであろうと思われる。
掲載の責任がある小学館並びにスピリッツの編集部は
十数ページにわたる検証記事を載せて幕引きを図る構えだ。


冗談ではない。
これだけの影響を出しておいて「原発事故問題について一石を投じたかった」などという
あいまいな態度で終わらせてたまるか。
だいたい、全方位反省と謝罪かと思わせておいて、
反論記事の岡山大学の津田教授の「低線量被曝と鼻血の関係に無いことの証明を出せ」と
いうコメント。アホか。
大学教授ともあろう立場の人が、悪魔の照明を求めるなんて。
まずは、福島事故以降、原因不明の鼻血を出す人が増えた、というデータを出さなければ
鼻血と影響がないという反論のしようがない。
本当にお抱え弁士(ロビイスト以下)というのは達が悪い。
そして、マスゴミというのは常にそうなのだ。
一秒で論破されてしまうような意見でも、一方通行で、しかも“いかにも”の肩書で発信されてしまうため
世間一般的にはなんとなく意見の一つとして通ってしまうのだ。
これがマスゴミの怖いところ。
発信力が圧倒的に、マスゴミ　＞　読者　なため、意見が一方的になってしまうのだ。



とにもかくにも、こんな中途半端な調査で幕引きが行われてしまうものなのか、
もう少し注視していきたい。
“まんが”“フィクション”という笠を着て、こんな適当な“半分真実のルポ”が
まかり通ってしまわないように。