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晩酌しようよ

【晩酌】って『大人の愉しみ』みたいな、ちょっとワクワクするような響きがあると思いませんか。今晩あたり、一杯どうです?

餅の記憶

2007-12-26 | 食べ物/food
クリスマスが過ぎると、もう正月の準備ですね。
鏡餅に雑煮、餅が大活躍。
大活躍といっても、チキンやケーキから見ればだいぶ地味で
実際のところは”小活躍”ぐらいか。

ところで私は一年に何度か、無性に餅が喰いたくなる。
それがたまたま今日来た。
無性に餅が喰いたい。あ~~喰いたい!
あとたった一週間だぞ?もちつけ、私。


喰いたいといっても、『サ○ウの切り餅』ではダメだ。
不自然に粘りすぎるし、柔らかすぎる。
表面がほど良くパリッと乾いた、熨して一週間ぐらい経ったヤツがいい。
焼き餅にしたとき、表面がキツネ色になってきて、プゥと膨らんで、
パリパリと割れていくぐらいがベストだ。
コイツに醤油を多めにつけて、ほお張りたい。
今すぐに。


子供のころは、近所で棟上があると必ず『ぐし餅』を拾いにいった。
これのおかげで定期的に餅が食えていたので
いまのような禁断症状が現れることはなかった。
...というより、おやつが餅だと『ええぇ~!?(萎え)』であった。
(と、文句を言いながらたくさん食べたが)

『ぐし餅』が茨城だけの風習なのかどうかはわからないが、
語源はたぶん『具す』餅、つまり神様に供える餅で、
『四方餅』の別名だと思う。
それが田舎ならではの『風習のエスカレート』を受けて、
菓子やらインスタントラーメン、ビールや日本酒、
さらには電化製品も撒くことになったのだろう。
(酒や電化製品はコムボールに賞品を書いて撒く)

最近はとんとやらなくなってしまい、実は我が家を建てる時もやってない。
が、実家を立てたとき(30年も昔)はしっかり経験させてもらった。
餅を拾いに来た愚民ども(←失礼だ!)の頭上に座を取り、
餅を撒くのは、気分爽快この上ない。
撒くのも拾うのも、すげ~楽しいので、
是非我が子らに経験させてあげたいのだが
かなり田舎のほうでも最近ではやっていないようで、
(自治会)の絆の強い地域に住む友人でさえ、残念ながらやらなかった。


また棟上(ぐし餅)が終わったあとが、これまた楽しい。
近所の人や大工さんたちを集めて、即席の宴会を開くのだ。
昔は『近所で有名な酔っ払い』がいて、
ここぞとばかりにタダ酒をかっ食らっていくのだが、
まあ、その日だけはお祭りだからしょうがない、って感じで。

ウチもこれだけはやらせてもらいました。
ま、新参なんで近所に知り合いなんていないから、
両隣と大工さんたちでこじんまりと。
それでも、大工さんと仲良くなれたというのは
とっても大切で有意義なことだったと思います。

ほどほどに酔いつつも、柱だけの我が家の完成予想をめぐらすのは
実に気分が良かった。
昔から言う『一国一城の主』の気分に浸れる。
至福です。


こんないい風習が無くなってしまうのは惜しいなぁ。
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