晩酌しようよ

【晩酌】って『大人の愉しみ』みたいな、ちょっとワクワクするような響きがあると思いませんか。今晩あたり、一杯どうです?

選挙権に思う

2019-05-19 | 随想
最近、選挙権ってもっと若い人にも与えちゃっていいんじゃないのかなぁって思う。
個人的には読み書きが一通りできる13歳(中学生)ぐらいから参政権があってもいいかな、とか。
まあ、18歳の現在から比べたら極端だから、16歳(高校生)ぐらいが現実的(?)かな。


なんでそんなことを考えたかっていうと、選挙権を年齢で区切るっていうことが
いまひとつ分からなくなってきたからなんですよね。

子供は分別がつかないから...なんてことが区切る拠り所なんでしょうが、
分別云々でいうと、年寄りも“よくよく”ですよね。
 ※よくよく・・・茨城弁(かな?) 意味は各自調査のこと(^^;
また、堅い話でいうと、『成年被後見人』に選挙権を与えないことが違憲と判断されたので
一般的な学力や社会経験的な分別と選挙権を結びつけることは難しいといえるでしょう。

だいたい「分別」で与える/与えないを決るのだったら、
『選挙権取得資格試験』があって然るべきだし、そんなことを提案するような議員候補がいたら
さんざん叩かれて落選間違いなしでしょう。


つまり選挙権は「基準はよくわからないけど、ある一定の年齢になったら与えられる権利」
っていう風に解釈するのがいいのかな。
実際、日本は20歳から18歳に引き下げたのも「世界的に18歳ぐらいが普通になってるから、なんとなく」
っていう理由以上のものが無かったようですし。



で、ですよ。
引き下げについてなんですけど、前述と完全に矛盾してしまうのですが、
今の子供たちって頭が良くて、いわゆる老人なんかより選挙権を与えるに相応しいんじゃないか?
なんて思うからです。

前にワイドショー見ると馬鹿になる、って言いましたけど
毎日テレビ眺めて、読みもしない新聞の見出しだけ見て、
完全に情報の受動者となってしまった老人より、
SNSに慣れ親しみ、くだらないことでも真面目なことでも、
情報を受信することにとどまらず、発信者にもなっている中高生世代に
究極の情報発信ともいえる選挙権を与えるのって良いと思うんですけど。



ただ、中高生に選挙権を与えることには落とし穴があって
選挙権を与えるということは、政治活動を行うことを認めることとほぼイコールなんですよね。
数百人規模で集団生活を営む中高生が政治活動をしたら、そりゃあ怖いですよ。
頭が良くて分別があるって言いましたけど、流されやすいのは事実ですから。
へんちくりんな教師の口車に乗っかって、カルトな候補者に集団投票・・・なんて恐ろしいことが
起こったら第二のオウムだ。

現在は「高等学校等における政治的教養の教育と高等学校等の生徒による政治的活動等について(通知)」ということで
原則禁止で一部限定的に認める運用ということだが、選挙権を引き下げて「中高生全員が参政権を持つ」事態になったら
これで禁止しているような校内の政治活動や届け出制は瓦解するでしょうね・・・




流されやすい中高生の票でどう転ぶかはよくわからないところがありますが、
それでちゃんとした野党が育ったり、政権交代が当たり前になったり、
名前を連呼するだけの選挙活動が無くなったり、老人優遇の予算配分が改められたり、
ちゃんと子供の立場に立った教育改革が進んだり、子供自身の自立が進んだり、
そんな風になったら楽しいかな、なんて思っています。
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