晩酌しようよ

【晩酌】って『大人の愉しみ』みたいな、ちょっとワクワクするような響きがあると思いませんか。今晩あたり、一杯どうです?

羊頭狗肉

2008-02-06 | 随想
光岡自動車がオロチ・ゼロを発表

まあ、これ、いろいろ意見はあるんだけどさ、
スポーツカー(敢えてそういうけど)の
【正解に一番近い形】じゃないかと、
最近思うんだよね。

そりゃあさ、二十歳ソコソコのときは、
”スポーツカーっぽいのに、実際の走りはダメダメ”なんて車は
到底認められなかったヨ。
たとえば、カローラ・レビンの3A-UとかシルビアのNAとか。

でもさ、20年も車に乗ってると、
爆発的な加速とかそういうのって、次第に麻痺してきちゃって、
飽きてきちゃうか、逆にその上が欲しくなってきちゃうよね。
一方、スポーツカー以外の車も、性能はどんどん良くなってきちゃって、
2Lもあればミニバンだって坂道も苦にせず登れちゃうようになったし、
1.5Lのセダンでも高速道路をぬおわkmで巡航できるようになった。

もう、性能的には、大多数の人が満腹になっちゃってるんじゃないの、と。
そうなっちゃうと、300PSだ500PSだって訴えても、
『もう食えましぇ~ん』みたいな。
ちょっと前のミニバンブームなんてその典型で、
少子化で家族3人なのにミニバン乗って、無駄もいいとこ。
でも、『走行性能以外のところ』にみんな魅力を感じたわけだ。

結局のところ、雲上スポーツカー(俗に言うスーパーカー)といったって、
楽しみ方は、100km+アルファまでの爆発的な加速の、たった5秒だったり
巡航速度からの圧倒的な追い越しの、たった10秒がすべてだったりするわけで。
(サーキット派は別だけど)

そのために常用速度が犠牲になっていたり、高い消耗品を必要とするんだったら
『形だけスポーツカーで、性能は一般車並で十分』という
選択肢って、おおいにアリなんじゃないかと思う。


20年前、友人が『形はフェラーリだったら、中身はカローラでもいい』と言ってたのを
『んなアホな車、絶対売れん』といって笑ったが、
いま考えると、彼はノストラダムスだったかもしれない。



まあ、オロチにしたってそんなに安い車ではけっしてないわけだが、
これが3~4百万円台なら、もっともっと評価されたんじゃなかろうか?
”カッコが良くて、性能もすごい車”に大枚をつぎ込む時代は
もう終わりを告げてるような気がするなぁ。
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