汗をかいたら

今日は暑いですね～。

こう暑い(例の節電でエアコンはOFF)と汗拭きシートが手放せません。
特に私ぐらいの中年になると、二十歳前後の若者のように
さわやかな汗は流れないわけでして(笑
やはり小まめに防臭しないと、女子社員の目が怖い。

あ、加齢臭が『臭い』と表現するようになったのはごく最近らしいです。
特に、自分の父親やおじいちゃんの体臭が臭いなんて、
糖尿病とかを患っていなければ、十数年前はまず言われなかったそうです。
核家族とやらで、触れ合う時間が少なくなってことが一番の要因で
家族が他人になりかかっているんだそうな。
自分の家族の加齢臭は、『安心する臭い』であるべきだそうです。


さて、そんなことはどうでもいいのですが(親としてはよくないけど)
先日の通勤列車でのこと。
常磐線の発車まではまだ時間がある。
前に座っていた女性(二十代後半か)がバッグからおもむろに
あぶら取り紙の“たば”を取り出して、顔を拭き始めた。

おお、女性は男と違ってアルコール系の顔拭き紙が使えないからのぅ...と
見るともなしに見ていた。
すると、その方は首周りから首の後ろとどんどん範囲を広げ、
しまいには襟口から腕を突っ込んで、わきの下やら胸元を拭き始めた。
当然？ブラ紐とか丸見えなわけだが(見せブラ？)、まったくお構いなしである。


さてここで考えなければならないのは、
『何のために汗を拭くのか？』である。
汗を拭きたいだけなら、ハンカチのほうが数倍効率はいいはず。
(ファンデが付いちゃうかも、だけど)
あぶら取り紙でしっかり拭くということは、ソコソコ他人の目を気にしている
という現れなのかもしれない、と思うのだが...。
彼女の行動は、全乗客の目を全く気にしていないわけだ。
この相反する行為！この不条理！

もし私に勇気があって、彼女にそのことを問いただせたなら
彼女はきっとこう答えたであろう。


　　『他人の目は気になるけど、アンタじゃないわい！！』


最近は、自他の区別が
　自分　家族　恋人　友人　他人　のほかに、
『それ以外』という空気のような分け方があるんだそうです。
それ以外の人の前では、ごみをポイ捨てしようが、化粧を直そうが、
パンツが見えようが、あまり気にならないようです。


ともかくも、ほうほう、と妙に感心していた私の横に、二十歳前後の男子学生？が
座ってきた。

　...く、臭いっ！　ひどいワキガだ。

こうなってしまうと、彼女の隣のほうが何倍もよく思えてきたのであった。