『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

疑問は未来への種

2021年06月16日 | 『自由の哲学』
4月からやっている
中学生のハローワーク」の話を聞いてもらってる時、
ふと口にしたこと。
「疑問って、未来への種じゃないですか?」。

勢いで言ってから、
「ホントにその通りだな。いいこと言うな、この人」
と深く納得した。

自分だけど(^^)。

こういうのが、
「自由の哲学」的に言う「直観」だと思う。

自分でも初めて口にするのに、
誰もが納得できる真理、ってわかってること。
前から知ってることが言葉になって降りて来る、
っていう感覚。

さて。「疑問」ですが。
学校や社会で、疑問を口にすることには、
わりとセンシティブな要素があります。

「疑問=反抗」とか、
「疑問=クレーム」と捉えられがちだから。

「どうして〇〇するんですか?」という疑問は
「〇〇したくない」と受け止められるし、
「これってどういう意味ですか?」という疑問も
「この書き方じゃ意味わからん」っていうクレームにすり替わる。

子どもの頃に
「なんで制服が決まってるんですか?」と聞いたことがある。

何か月も同じの着てたら汗臭いし、
いろいろ動く必要があるのに窮屈だし、
個性を大事に、とか言いつつ、
人と同じ格好が決まってるのって、何なんだろうな~。

で、聞いてみた。
「なんで制服があるんですか?」。
そしたら、
「服装の乱れは心の乱れっ!」とか言われた。

いや、パンクやコスプレやヤンキーファッションで
学校に行きたいっていう話じゃなくてさ。
TシャツとGパンで行っちゃダメなんでしょ?
その理由は何だろうな? と思っただけなのに。

今なら笑えるけど、
当時は子どもながらに
「コイツ話にならん」と思ったわ…。

問題を出すのは常に相手で、
自分は必死で正解を出し続けるだけ。
それによって、序列が決まる。

学校や社会がそんな構造だとしたら、
疑問なんか出せない。
「理解力のないヤツ」に認定されるから。

だからね。
疑問を疑問として受け取る場所が必要だな、
と思うのです。

疑問を設定できるってことは、
半分答えに届いたようなものです。
その後、それに対する答えを捜すセンサーを持って
暮らしていくことになるから。
そのセンサーを持つ者だけに届く答えがあるから。

そういう意味でも、
未来を今より良くしていこうと思うなら、
疑問を持つって、大事だと思うんだよね。

疑問を持つことは、
未来を変えていくための種。
になり得るとしても、残念なことに、
疑問が、制度や人へのグチに終わっちゃうこともある。

そうならないためには、
自分が未来を作る一員だと自覚して、
自分の責任でその疑問点に関わって行くこと、
だと思います。

「現状はこうだから」と諦めずに、
自分が疑問に思うことを、問い続けること。
そして、納得できる形を模索し、作っていくこと。

一気に変えるのは無理でも、
自分の手の届く範囲半径5mなら5m分、
1mmなら1mm分、納得できる形に変えて行く。
それが無理なら、まずは思考の中だけでも、
納得できる世界を作っていくこと。

そうなって初めて、
疑問が未来を作っていく種になるんだろうな。

なんか大げさな言葉で言ってしまいましたが、
自分の疑問に答えていくのって、
しんどくても楽しいよね!



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4 コメント

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Unknown (h_tutiya)
2021-06-16 05:32:51
そうですね、こういう疑問をぶつけて来た子供に、「制服がないと何が起きるか考えてみましょう。」と返してくれる先生が欲しかったな。
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Unknown (オキツ)
2021-06-16 23:39:48
あの時の子どもが、大人になってもまだ考え続けてると知ったら、ビックリされるかしら? 35年後の答え合わせは「教師が教えなくても考えたいヤツは考える」。最終的には教師も親も超えられるためにいるから、あの時の「ダメだこりゃ感」も、いいきっかけになっています。
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Unknown (h_tutiya)
2021-06-17 02:27:04
そうそう、そうでした。育つやつは勝手に育つのです。ただ、子供にとってそう思っているのが自分だけなのか、同じことを考えている人がいるのかは大きな違いです。私は親や教師を乗り越えたその先の世界を指差せる大人になりたいです。
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Unknown (オキツ)
2021-06-18 23:27:41
一人だったら言えないことが、誰かいたら言えたりもするし、自分だけヘンかと思って自分を周りに合わせちゃうのはもったいないですもんね。でも私に出来るのは、話を聞くことと、聞きながら、その人の気持ちに伴走することくらいかなぁ。もっとリードしてあげられる人もいるんでしょうけど。
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