『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

黄色かオレンジっていう感じ~

2020年11月02日 | 中学生と育つ
「この習い事さ~、何て説明していいんかわからんねん。
編み物でもないし、お絵描きでもないし、
お手玉でもないし、勉強でもないし…。
色で言うと、黄色かオレンジっていう感じやねんけどな~」
と、後部座席の中学生が言った。
神戸シュタイナーハウスから帰る車の中。

今日、我が子は試合でお休みなので、
往復1時間ほど、その子と2人でドライブ。
おばちゃんと2人でドライブなんて、
その子にはNo Thank Youだろうけど、
私はいろんな話が出来て結構楽しい(^^)。

「へ~、オレンジと黄色か~。明るいね。
じゃあ、学校は何色?」

コーヒーに牛乳入れて混ざる直前の感じ。
白と黒って感じかなぁ
「そのココロは?」
「自分がやりたい事は出来ひんし、
自分がイヤな事でも一緒にせなあかんし
そんなん覚えてどーするん?
っていう事勉強せなアカンしーー」。

ああ、この子がこんな風に
自分の感じていることを言葉で表現して、
近所の大人にまっすぐ伝えられるのって、
すんごい能力だと思うわ。

「へぇ~~!おもしろいね!!
白と黒の、学校の世界があって、
赤と黄色の、神戸シュタイナーハウスの世界があって、
じゃあ、あと青があればあらゆる色が作れるけど、
青って何??」と、聞いてみる。

「青ぉぉ???
青なぁ~~~~、う~~~ん」
と、考え込んでしまった。

黄色=光、オレンジ=ぬくもりは、あるけど、
青は、身の回りに思い当たるものがないらしい。
青が冷静な思考の世界だとしたら、
まだその世界は外にあって、
14歳の中には着地していない。

外に厳然とあった正解が揺らぎだして、
今から少しずつ自分の中に入っていき、
20歳くらいになれば、
自分の中に正解を探しに行けるようになるのかな。

…なんて深読みしてしまいそうな、おもしろ発言。

「青春」に入って行く直前の中学2年生。
この辺からしばらくが、
私の今までの中でも、一番もやもやと葛藤の多い、
自分を持てあましていた年代だった。

やりたいことはできないし、
やりたくないことは押し付けられるし、
いろいろ間違ってると思うこともあるのに、
それを、どうしたら良くなるのかわからないし、
大人のいい加減さも見えてきたけど、
大人に頼らないと生きていけないし、
恋にも憧れるけど、まだ誰かとつきあったことないし、
進路決めろって言われても、親と先生しか知らんし、
自分の嫌いなことはわかるけど、
これが自分の道ってのも見つからないし、
いろいろ腹立つけど、自分で解決できないし、
小学校の時は大人がやさしく見守ってくれてたのに、
中学生になったら急に大人の目が厳しくなった気がするし…。

交代でそんなことをいっぱいいっぱい出し合いながら、
「今思えば、私、〇〇ちゃんくらいの頃が
一番短気でしんどい時代やったかもな~」
なんて事を話しながら帰ってきた。

「ほんま、しんどいっちゅーねん!!」と、
と、中学生も激しく同意していた。

だよね~。
自分の中学時代にあれこれ持っていた疑問を、
30年後の子どもたちも同じように抱いているなんて、
大きな組織が変わるのは難しいな~と思ってしまった。

あ、ひとつだけ朗報。
「歴史は、年号は覚えなくていいって言われた」そーな。
それって、すごい変化だわ!
流れでつかめたらいいってことだもの。
進化進化!!

少しずつでも学校が進化しているようで嬉しい。
それよりも、こんなに心を開いて、
自由な言葉で自分の思いを話せるその子に
惚れ惚れしてしまいました。

つきあってくれてありがと(^^)。




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