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この本のキーワード:京大式カード

2012年08月23日 14時43分48秒 | 学習・研究支援
原田 宗典
『おまえは世界の王様か!』

出版社/著者からの内容紹介
家庭の事情で大学さえも中退して働かねばならないほどの大ピンチに陥った。そんな時、二十歳の著者は「作家になる!」と一念発起して小説を読みまくる。その感想文を一挙公開。サリンジャー、大江健三郎、ドストエフスキー、三島由紀夫、石原慎太郎……。28人の世界の文豪に喧嘩を売るという凄まじい勇気。呼なんたる無謀。これぞ若気の至り! --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)
家庭の事情で大学さえも中退して働かねばならないほどの大ピンチに陥った。そんな時、二十歳の著者は「作家になる!」と一念発起して小説を読みまくる。その感想文を一挙公開。サリンジャー、大江健三郎、ドストエフスキー、三島由紀夫、石原慎太郎…。28人の世界の文豪に喧嘩を売るという凄まじい勇気。嗚呼なんたる無謀。これぞ若気の至り。


単行本: 257ページ
出版社: メディアファクトリー (2000/07)
ISBN-10: 4840100543
ISBN-13: 978-4840100540
発売日: 2000/07
商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.4 cm

レビュー

2002/9/10
By とりさん 殿堂入りレビュアー
形式:文庫
本書は原田宗典が学生時代に綴った読書ノートをネタに、現在の原田宗典が面白おかしく批評する、という構成。
同じくらいの時期に、同じような環境で、同じような本を読み、同じ用紙を使って感想文を記したりしていた人も多いだろう。この頃、「モノヲカク」ことに興味を持った人で「京大型カード」を使わなかった人は、ほとんどいなかったのじゃないかと思う。

大学生の頃。無限に時間があるようで、でもその無限が少し不安で、何かを「残す」ようなことができないかとひたすら本を読み、そしてノートを書き続ける。そんな人間が身の回りにたくさんいた。

原田宗典氏は1959年生まれ。少なくとも1959年プラスマイナス10年くらいの人は、本書を「同時代」の思い出として懐かしく、楽しく読むことができるのではないかと思う。

2008/10/13
By umico
形式:単行本
面白いエッセイを書く人だなぁ…とファンになり、
小説を読んだらムムム…と唸らせるほどの文学作品。
ちゃんとした?小説家なのだなぁ、とは思っていました。

これは著者が10代~大学生時代に読んだ本の感想(読書カード)をまとめたもの。
私自身、聞いたことはあるけど…的な文学作品がズラリと紹介してあり、
やはりこういう本を読破してこその原田宗典なのだなぁと
改めて作家の底力を感じました。

そしてタイトルどおり、傲慢で一刀両断の読書感想記録ではあるけれど、
散りばめられている言葉は後の大作家を彷彿させる。
改めて自室の積ん読状態の本を手にとってみたくなりました。


2005/7/12
By 東雲はるか
形式:単行本
作家を目指した大学生の原田青年が文壇の名だたる作家を批評し、作家となった原田宗典氏が原田青年を叱り、諫め、励ます。
原田青年の王様っぷりは今の原田氏からは想像もできないが、あの王様時代があったからこそ作家となれたのだろう。そして、原田氏の大爆笑エッセイを書かせたのが「どくとるマンボウ」シリーズだったとは…。