みどりきみどり空色

草花とそれにまつわるetc.

♪タンタンたぬきらんラン♪♪

2009-05-27 21:38:42 | Weblog
緑の中を散策。

ア・リトル、居住地より北の方なので、
未だ、まだ、生まれたばかりの葉っぱが初々しくて、きみどりみどりあちこちでそよ風に揺られ、ささやきあっている。

緑あってこそ、酸素あふれる地球、
緑あっての野山歩き、
緑が気になってあちらこちらへ目を走らせる。

どんな悪事もあばくベテラン刑事のごとく、ひとたび目を付けたターゲットはとことん地獄の底までというほどではないが、まあ、同行者には嫌われる予測不能の行きつ戻りつ「ありゃ、何だ?」とばかり、徘徊、動き回る。

だから、時々、木々が私にご褒美をくれる。
行く先をしっかり見ない私に張り出した幹が、わがこうべをしたたか、ガツン「おのれの行き先ぐらいしっかり見ろ!」と打ち付けるのである。

近頃のおぼつかない頭と首が両肩にめり込んだような気がするのは、このはりだした木のせいかもしれない。

めげずに歩いていくと、ありゃ何だ?
細い茎というか柄に吊り下がって
ゆらゆら揺れているもさもさした焦げ茶色のスゲ類のものは?小指の先ほどの大きさだがふさふさしていて狸のしっぽを連想させる質感と色
そうだ!狸の名前が付いたのがあったはずだ。

家に帰り図鑑を開く。

カヤツリグサ科スゲ属のタヌキランだった。

やや高い山地の斜面に生えるという。茎はカヤツリグサと同じく△断面だ。

名前がユーモラスでおもしろい。

同じカヤツリグサでも幾何学的な形をなしているものもあるし、
のんびりゆらゆら風まかせのまるで招き狸みたいなものもあるんですね。

地球が育んできた自然の一つに出会えました。

いろいろのはかりしれない多種多様な自然に囲まれて、私たちもこの地球に
しばし、居させてもらえるのである。

シオデの花

2009-05-03 09:11:30 | Weblog
そぞろ歩きの山の中、いろいろなものに出くわす。
なるべく動かないものがいいが・・・。

今日は、青空。澄みきった大気に陽光が降りそそぐ。

森の中、広葉樹林帯。木々のトンネルの中をうろうろしている私、手頃な倒木を見つけ、腰を下ろす。
見上げれば、まだ日にちの経っていないさみどりの初々しい葉でよそおったミズナラの木が四方八方に枝を伸ばしあたりにまばらな日陰を演出している。頭上はまるで自然の万華鏡。きらめき輝くような光りが青空や未だ薄い葉の重なりを濃淡にあらわして私の目に届けられる。ミクロになって私は万華鏡に入り込み、五月の美しい新緑のはかない夢世界をそっと満喫する。

傍らの、草むらにあったシオデの花籠にも
自然の造形におどろかされる。