みどりきみどり空色

草花とそれにまつわるetc.

大シダ女、中シダ女、小シダ女

2010-06-03 22:01:04 | Weblog
今日は大シダ女、中シダ女、小シダ女でシダ巡り。

場所は、と在るところ。
初めて見るシダにたくさん出会えました。

シダって漢字では羊歯と書くのです。
シダの葉というものは、一体、どこが羊の歯に似ているのでしょう。
 
新種を発見したことのある、大シダ女史に案内してもらいました。

車を降りて歩き始めると、
いろいろのシダが、のびのびと楽しげに背筋を伸ばして
私たちを手招いていました。

どうしてシダは魅力的で、人を引きつけるのでしょう。

遠い昔、人間は、爬虫類に襲われ続け、
その結果、
長いものに対する恐怖感や嫌悪感が体内奥底の本能に刷り込まれてしまい、
過剰反応してしまうと聞きますが、
 
 反対に、シダはおぞましき爬虫類などに襲われたとき、
その大きな葉陰に隠れさせてくれて助かったという記憶が残っていて、
好ましさを感じるとか、勝手な思いこみ。

ゆっくり、シダを探しながら歩いていると、
道路脇2,3m下の所が、
シダのサンクチュアリのようになっていて、
回りを樹木が取り囲み枝を広げ、
その鬱蒼としたところに、1m位に成長したイノデやリョウメンシダが
我が物顔に繁茂していました。

まるで、そこは、ミニミニジュラシックパーク。
あそこに恐竜たちの模型を置くとそこはまるで恐竜時代。

だけど、なんだかゾクゾク怖くて、
そこに、踏み込んで行く勇気はない。

覗いただけで、パス。日のあたるまわりの道路をウロウロしていたのですが、

大シダ女は姿が見えないと思ったら、
いつのまにか、入
り込んでいて、そこでシダを調べておりました。

尊敬です。

彼女にとって、シダの生息地は、わくわく楽しい遊園地。
 
シダはウジウジじゅくじゅく、湿度大好き。
ちょっと薄暗いところ大好き。
なにやら得体の知れないもさもさしたところ大好き。

そんなところへ、飛び込んでいけるのです。

私にはその勇気がまだ、無い。躊躇してしまう。

好きだったら、人間はなんだってできるのだ。

ビョンドと、飛び越えられるのだと感心しきり。

ヌリトラノオ
シシラン
オオフジシダ
とても長ーいオオフジシダ
コウヤコケシノブがはえている

ミサキカグマ
シシランこれもシダそして、くるりん芽が出ていた
いわなし花はピンク色、これは実。

幽霊の軍団のようにはえていたきのこ

こうぞだぞ。

本日のいやいや、生まれて初めての極めつけは葉上苔。
福井新聞にもでかでかと2ヶ月ほど前に掲載された。
福井県ではとてもとても珍しいという。
まるで抹茶のふりかけのようだ。
ノコギリシダの葉の上にうっすらとはえている。
環境の変化にとても敏感で、絶滅が心配されているという。

うーん神秘だ。