UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 379P

2024-02-07 23:44:55 | 日記
 とりあえずこのままではいずれ力の防御を破られて再び手を奴に嚙みちぎられることになる。それはどうあっても避けたい。なにせあんな痛み一生に一度で十分と野々野足軽は考えてる。好き好んであんな痛みを味わいに行く奴はいないだろう。なにせめっちゃ痛いのだ。それこそ本当に死ぬほどいたい。力がなかったらそれこそ失血死しててもおかしくなんてなかった。腕を再生してさらにドラゴンと相まみえる……それが出来る程に十分な力があるのか……それは野々野足軽だってわかんない。
 なにせこんな経験はないからだ。けどそんなに余裕がないのは感覚的にわかる。それにドラゴンの力はそれこそ風の少女として感じてた時の比じゃないくらいに強まってる。どういうことなんだろうか? と野々野足軽は疑問に思うよ。なにせなんで力が増幅したのか? これが最初に出会った風の少女のままの力ならよかった。けど今、彼女だったドラゴンはその巨体に見合うだけの力へとなってる。
 
 体に見合ったエネルギーを得た……ということなのだろうか? けどそれなら体が大きな生物は強い力を持ってるということになるだろう。生命力といってもいいかもしれない。でも実際地球で大きな生物……それこそ象やらクジラを見に行ったことがある。この力が発現してからだ。けど野々野足軽の結論的には普通に生きる生き物たちのエネルギーの量にそんなに違いはないというものだった。まあ流石にクジラとネズミとかにはそれなりの量の差はある。
 でもクジラと象にはそんなに差はなかった。だから体に付随してエネルギーが極端に増える……ってのはおかしい。そういう法則はこの世界にはないみたいだ。けど実際、今野々野足軽を襲ってるドラゴンはドラゴンという姿になると、その力を急激に高めてる。それは確かだ。
 
(心当たりがあるとすれば……絶望……とか?)
 
 感情……それの一定値を超えてしまったことで風の少女は絶望に覆いつくされてドラゴンへと変質してしまった。つまりはその大きな感情の変化、希望から絶望への反転……その現象が力を高めたのかもしれない。ある意味ではこれも『覚醒』――なのかもしれない。普通覚醒ってのはいい方向で捉える。野々野足軽だってそうだ。けどそれはきっとマンガとかの創作物の影響だろう。
 
 リアルならこんな風な逆の覚醒があってもおかしくないのかもしれない。まあ普通の生命体なら、絶望の果てにドラゴンへと至る……なんてことはないだろう。けど絶望して復讐の鬼とかになる人はいたりするわけで……風の少女という特殊な存在が絶望したことでさらに特殊な事が起こったことで、ドラゴンへと変貌してしまった。そしてドラゴンへと変貌するほどの絶望はどこからか……それこそ心当たりからそれだけの力を生み出したのかも。
 
 だからこそ、これまで対峙した何よりもこのドラゴンは強い。強大だ。それこそ、大抵力があればなんとかなる……と思ってた野々野足軽がなんとかならないかも? と思うくらいにはこのドラゴンは強力。けどどうにかしないといけない。
 
 野々野足軽は別の所に力を集めてる。それは別に攻撃のためってわけじゃない。ただ集めてるだけだ。すると……だ。ドラゴンはそれに反応した。手を噛みちぎろをとしてたけど、それをやめて力を集めた方へと向かっていく。
 
「やっぱりそうか」
 
 そういって野々野足軽は少し希望を見出してた。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません) 運命という世界線を壊せ 1017

2024-02-07 08:29:25 | 日記
 黒煙が戦場にみちる。視界を確保するのさえ難しい。これだとこっちの状況が後方にはわからなくななる。それが狙いか? あのハエのような砂獣……あれはなんか凶悪な色になってない。どうやら完全に教会が用意した砂獣があのハエのような砂獣なんじゃないだろうか? 
 
「うおらああああああ!!」
 
 なんかそう叫ぶ声が聞こえる。そしてそんな声とともにいくつもの何かが空に飛んでいく。それは武器のようだ。後方からたくさん届けられた俺たちの新たな武器。確かにあのハエのような砂獣は強化がされてない。それならただ飛ばすだけでも簡単に切り裂けるのかも。けどそれが上手く作用したのも実際、最初だけだ。すぐに複雑に横移動をするようになったら、途端にただ投げてる武器は砂獣に当たらなくなる。
 
 けどそれなら……俺もそこらの武器を出来る限り抱えて飛んだ。そして側面から投げる。二箇所から飛んできたら、避けたやつに当たるだろう。けど下の奴らは結構適当に真似して投げてる奴がでてきてる。そうなると飛ぶだけでやばい。こっちにも当たりそう。でも近くに飛んできたやつを取って投げたり、蹴ったりして、方向転換。それによってハエのような砂獣に当てたりする。
 
 でも地上の戦力も上にばかり気を取られてる訳にはいかない。なにせ地上にいる砂獣は強化されてる砂獣だ。確かにハエのような砂獣も厄介だ。けど直接的な脅威は地上の砂獣の方が強い。けどあのハエが運んでる武器……爆弾。それはどうやら砂獣は耐えられるがこっちは吹っ飛んだり負傷したりする。聖女・ミレナパウスのおかげでその爆発で死ぬことはない。
 けど爆発は広範囲に影響が及ぶ。そして奴らは大量だ。つまりは爆発範囲も広大だ。避ける事が難しい。本当なら教会はこれで俺たちを一掃できる……いやする気だったんだろう。けど俺たちには聖女・ミレナパウスが寝返ってる。それによってこれで俺たちがやられることはない。けど当然だけと怪我が増えてる。重大な怪我から、小さなものまでだ。そしてそれをすべて無条件で直してるのが聖女・ミレナパウスだ。
 
 実際俺たちは『魔法』という力をそんなに知ってるわけじゃない。けどだ。けど、何の代償もなくこんな破格の力が使えるはずがない。そうだろう。俺たちだって、この武器を使うのに体力という代償をはらってる。魔法はそんなに激しく動く必要はなさそうだ。なにせ聖女・ミレナパウスはトコトコと歩いてるからだ。けどその力は俺たちが実感してる。それはまさにこれも『奇跡』と呼ぶにふさわしい力だ。
 それをなんの代償もなくなんてありえない。つまりは今、聖女・ミレナパウスは沢山の力を余計に使わされてる。それは教会も最初の予定とは違うかもしれない。けどこれもまた聖女・ミレナパウスの力を使わせる作戦なのかもしれないと思った。