UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 377P

2024-02-05 18:26:04 | 日記
 実は一発……あの一発でドラゴンを倒せてたら……なんて思いがなかったといえば……嘘になる野々野足軽だ。けど流石にそんなにドラゴンは弱くなかったし、自分の力が想像以上にチートだった……という訳でも野々野足軽はなかったことにちょっとがっくりである。けどそんな思いにとらわれてる場合でもない。なにせ……だ。なにせドラゴンがその巨体を素早く動かして口を向けてくる。一番最初に狙われたのはやっぱりだけど穴から出てる手である。
 当然だろう。なにせドラゴンには成功体験がある。野々野足軽の手を一回食べたのだ。それが出来た。それはきっとあのドラゴンの成功体験になってる。だからこそ狙うならそこだと思ったとしてもおかしくない。それに実際野々野足軽にとってはちゃんとそこが弱点なんだ。
 
 まずは視界の方に来るか? とか思ったが、そうじゃなく手の方にいった。とりあえず側面から野々野足軽はドラゴンをとらえてその動きを封じようとしてみた。なにせ体を縛る……というのは超能力的によくあるからだ。力としてもその方向性はやりやすくはある。それに普段から力を使って身体能力を底上げしてる野々野足軽だから、逆にどうしたら体を阻害できるのか……というのも想像しやすいってのはある。
 まあドラゴンと人間となると、その構造が全く違うわけだが……それにそううまくはいかない。
 
「くっ!?」
 
 バリバリバリ――と手の周囲に張ってたバリア……みたいなのがドラゴンのかむ力とぶつかり合ってそんな音を立ててる。爆弾……がどれくらいの威力なのか実際わかんないが、一応推進一万メートルくらいには耐えられるくらいのバリアなんだが……なにせ野々野足軽は普通の学生なのだから、簡単にそんなのが手に入るわけもない。だから普段防御力を確かめる訓練として、最初は空に浮いてそして落下することで確かめてたわけだけど、いくら人里離れた場所を選んだとしても、どこで見られてるのかがわからないのが今の世の中である。宇宙にだって目を向けたら衛星だってある。
 それに空に飛ぶには限界というか……上に上に行くと、その内重力から離れてしまう。そうなると限界高度が煩わしい。だから野々野足軽は逆転の発想をした。それは下に行くこと。地球もまだまだ謎はおおい。その多くは深海だ。水の惑星と呼ばれる地球である。地表なんて全体の30%くらいしかないらしい。それに水は深く行くほどに水圧という攻撃が発生するのだ。
 それによってなかなかに人類は深海へと行くことができない。寧ろ宇宙よりも遠い場所といえる。そんな場所に耐えられるように力を使う……ついでに水中でも生命を維持する事を力で確保できれば色々なことに対処できるだろう――という思惑もあった。だからそんな深海に行くことで培ったバリアだけど、流石にドラゴンにはまだ心もとないらしい。バリーンと砕かれる。けど……
 
バリバリバリ――と再び同じようなバリアが腕を守る。
 
「やっぱり多重にしててよかったな……」
 
 そんな風に野々野足軽はつぶやく。誰がバリアが一層しかないとかいったか? という感じである。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1016

2024-02-05 18:15:51 | 日記
 結論からいうと、俺の二刀流は技術なんてのは全くなかった。二本の剣を取ったわけだが、使おうとしてもどうしても同時にでる。だから二本であることに意味があるのか? と思うが、いっぱい襲ってくるから、切り払うって感じの時は左右に対応できて便利だし、突いたりするのはそこまで考えなくても二か所を一気にさせるのも助かる。
 
 武器が降ってきたことによってこっちも息を吹き返してきた。それに聖女・ミレナパウスも合流してくれたことにより、怪我の心配もない。
 確かに砂獣は強化された。けどこっちだってそうだ。死さえも恐れる必要がないのなら、砂獣に負けない勢いを出すことだって不可能じゃない。それに武器はそこら中にある。不安要素は解消されたといっていい。俺たちはきっと大丈夫だ。確かにどこかが崩れたりしたら、この上手く行きそうなバランスは崩壊するかもしれない。
 それこそ俺たちという前線の兵士・後方の支援部隊・そして聖女・ミレナパウス――と考えれば一番負担が多いのは命を張ってる俺たちではなく、この戦場の全員を無条件で回復し続けてる聖女・ミレナパウスだろう。
 俺たちは全体で軍というか兵力といえるし、後方だってそうだ。まあ大体が勇者の仲間と俺たちにとっての真の聖女であるネナン様がそうだろう。聖女・ミレナパウスの聖女という肩書は教会での肩書なので、俺たちの大半は彼女を『聖女』だったとはしらないだろう。俺が知ってるのは彼女の情報のおかけだ。けど今はそんな元は教会の聖女が俺たちにとって重大な立ち位置にいる。一番重要だろう位置にだ。
 
 彼女がいるから、俺たちは何の気兼ねなく突っ込む子ができてる。強化された砂獣が出たとき、俺たちはしり込みしてた。けどそんな必要はないと思えるのは、彼女の持つ規格外の治癒能力があるからだ。けどだからこそ、彼女の支える部分はおおきい。俺たちには変わりがいるが、聖女・ミレナパウスには変わりなんていないんだ。そうなると教会は彼女を狙ってくる? 確かにこの砂獣達は教会が意図的に起こした『波』によって発生した砂獣だろう。
 
 けどそれをどこまで操れてるのか……それは定かじゃない。それにいまの砂獣達は更に禍々しく強化されてる。それでもちゃんと砂獣達は教会に大人しく従ってるのか? という疑問。確かに砂獣は俺たちを襲ってる。それは教会の作為なのか、砂獣の本能なのかはわからない。教会の奴らは後方か空にいる。だからこそ目の前にいる俺たちを砂獣は襲ってるだけ……の可能性もある。それに本能的に砂獣は俺たち人間を襲うんだから、寄り人が多い方に向かおうとするのは自然な事だ。
 だから俺たちが襲われるのはある意味で仕方ない。でもそこに教会が介入して意思を乗せれるとしたら……絶対に奴らは重要な聖女・ミレナパウスを襲う。それにやつらにとっても彼女は裏切り者だ。戦場に出てるのなら命狙ってくるのは当然だと思う。
 
 ブブブブブブ――
 
 そんな音が聞こえてくる。すると空に気持ち悪い砂獣がたくさん飛んでる。ハエの様なそいつらは何かを抱えてる。そんなハエの砂獣が空から一斉にその抱えた物を落としてくる。そしてそれが地表すれすれで激しく爆発をした。戦場がさらに混沌の渦に飲み込まれていく。