今もって結構な頻度で読まれることの多い、当ブログの人気記事「エアブラシ考察」のⅠとⅡ。
やはり「プラモ」と言えば「エアブラシ」! 興味ある方多いんでしょうね。
前記事の「エアブラシ考察Ⅱ」から2年半。 最近「対オネーちゃん攻略戦」の一環として始めた
「新塗装戦術」の影響も有り、我塗装中隊にも若干の新型装備が加わりましたんで
その報告やら・・自慢?を兼ねて書いてみます。
中隊本部は以前同様「Is925」。 装備品は基本的に「アネスト岩田」で統一してます。
中隊長?の管理人といたしましては「コンプレッサー」は静寂性より「火力(圧力)」重視です。
静かな事で人気の「リニア系コンプ」は・・・ウレタン斉射やエアダスト掃射の時なんか
やっぱりチョット物足りないですからネ。
中隊編成は・・・素人エセモデラーにしては、我ながら非常に充実しておりまして(自慢か?)
説明しずらいので・・下記、編成表を見て頂くと御理解頂き易いかと思います。
エア1次出力は「Is925」に標準装備のウォータートラップ付レギュレーター経由でOutput。
各小隊への円滑なエア供給を担う「エアガン用12ℓ サブタンク」の直前にも、もう一つウォータートラップを介して
コンプレッサーに憑き物の「ドレン(水)対策」としています。 一応、各小隊への主分岐点前にも
ウォーター&ダストトラップを付けていますが、コレに水滴なんぞが付着する事はマズ有りません。
よく、持ち手代わりに「エアブラシ専用ミニトラップ」付けてますが・・高いし、各回路ごとに付けなきゃならないし・・
こういった汎用品の方が意外と安くて、効果的だったりします。 オススメです。
さて、次に各小隊の編成ですが上から・・・
中隊本部付レギュ指揮下の「本部付直圧教導小隊」(AC(エアコントロール)機能付ハイライン装備)。
①番レギュ指揮下の「第一小隊」(三個分隊編成の中隊主力)。
②番レギュ指揮下の「第二小隊」(同じく二個分隊編成の中隊主力)。 と・・ココまでが、つい先頃までの
中隊総戦力だった訳ですが・・・この度の新型装備受領に伴い、新たに創設したのが・・
③番レギュ指揮下、低圧精密狙撃を主任務とする「第三小隊」。 その装備は・・・
国産エアブラシ界最高峰の誉れも高い「カスタムマイクロン」! しかも二本!
・・で、新装備を加えた中隊戦力(エアブラシ)の総数は、これでどーだ!の12基!
空圧回路は直圧含めた4系統。更に分岐で常用可能ラインは、参ったか~の7ライン!
となっております。 イャ~別に・・大した事は無いんですょ・・ホント・・(完全に自慢)
「掌サイズのフィギュア作るのに、アホかいな?」との声も聞こえてきそうですが・・
意外とイイんですよ! 色の入替や圧調無しにチョコマカと色や圧に応じてリズミカルに吹けますんでね。
表中央の「吸上げ式」3本は、常時接続・・つなぎっ放し。
表右側に列記した各種ハンドピースは全てクイックジョイント付なんで
状況に応じて、お好みのジョイント付ラインに繋いで使います。
但し表上、「直圧」ラインはIs925の最高圧0.4mpaが常に加かっていますんで
「ハイライン」系の「AC(エアコントロール)機能付」以外は現実的には繋げません。
そして・・・期待の新装備。 カスタムマイクロンのCM-CP&CM-Bですが・・
あっ! 現行モデルのCM-CP2やCM-B2じゃないですよ・・初期型です。しかも中古。
去年だか一昨年だかににアネスト岩田のエアブラシ関連品が大幅値上げしたことも有り
カスタムマイクロンの現行モデルの実売価格は一本6~7万なんていう・・
とんでもナイお値段となってます。・・・買えませんての・・・そんなもん、おいそれとは・・。
そもそも、元々は「そこまでいらんべさ・・」な感じでハイライン系を切札として使ってきたんですが
最近始めた御肌塗装の「新塗装戦術」は極細部のピンポイントグラデ塗装もエアブラシでやる都合・・
どうしても細吹精度の高い、最上位モデルのカスタムマイクロン系が気になって来ていた訳です。
「欲しいけど高いし・・CM-B系は特に・・オクでも殆ど見た事無いよな~」と思いつつ・・
スクランブルアラートかけてた処に、巡り合わせのように来たのが今回の御品!
旧型とは言えCM-CP&CM-Bのドツボ二本に加え、岩田製コンプIS800やら
スタンダードグレードながら他にも岩田製エアブラシ二本の豪華セットが
少々高額とは言え、ド~考えても御得な気がしてならない即決有り。
そりゃ~見つけた途端に即ポチですよ。
加えて、その出品者さんが自称「日本一のエアブラシフェチ」な方で、使用上の注意点やらなにやら
誠に丁寧に教えてくれるし・・・エアブラシにメチャ詳しい! (もしかして業界人なのかな?)
ア゛~この人の出品物ならマチガイ無いわ~と、素直に思える誠に良い買い物をさせて頂きました。
コレだからオークションは侮れませんね! さて・・・その使用感は・・と申しますと・・。
比較対象はカスタムマイクロンの次、岩田のセカンドライン「ハイラインシリーズ」の「HP-BH」(0.2mm)。
(コレですら、最近の新品実売価格は¥30000前後。 どーしてこんなに高くなった?)
今回はあれだけ毛嫌いしていた「クラウンキャップ」を付けてのテスト参加です。
カスタムマイクロンコンビが「クラウンキャップ」付きなので公平性を期する為と・・
最近の新塗装工程に際しては、最早「メンテめんどい・・」などと言ってられない状況も有りまして・・
メンテは誠に厄介ですが、吹き能力優先で見るとヤッパリ・・その効果は無視できませんのでネ。
塗料はクレオスNo2ブラック。 希釈は各個に合わせて微調整、それぞれにベストな濃度のつもりです。
空圧は同一ライン使用でレギュを0.1mpaで三種をテストし、次に0.05mpaで三種をテスト・・です。
(ここで言う0.1・0.05の圧はダイアフラム型レギュレーターを静状態(エアを吹かない)で設定した値です
動状態(エアを吹きながら)では設定圧から2割程度下がりますんで、動圧は0.08・0.04位?です
向かって左列が0.1mpa。上からHP-BH、CM-B、CM-CP。
同じく右列が0.05mpa。上からHP-BH、CM-B、CM-CP。 下は参考用の0.3mmシャーペンです。
先ずは左列、0.1mpaの結果ですが。
メーカー推奨圧の範囲ですし、一般的にも「最も綺麗に吹ける」と言われる領域ですんで
管理人の腕相応・・ではありますが、三種とも綺麗に吹けてます。
が、良く見るとヤッパリ「カスタムマイクロン(以下CMの略称)」コンビの切れの良さが光ります。
線の太さはともかく、HP-BHと比べると非常にクッキリスッキリの切れの良い線で安定しています。
各々のテストパターンラインの下にスポットティングテストも吹いてみましたが
これを見比べてもCMコンビの高微細化性の高さが窺えます。
管理人的には、極細ラインよりもこういった極小スポッティング性能が非常に有益と言えます。
んで右列、0.05mpaになると・・・程度の差は有れ、三種とも不安定になります。
本来であれば「圧」の低下に合わせて「塗料濃度」も下げたほうが良いんですが
今回はそのまま吹いてますんで、不安定になるのも必然。 とも言えます。
ただ・・多少不安定とは言え「CM」コンビは「切れの良さ・微細化性」共に
HP-BHよりは明らかに上で、ダテに専用カタログ用意してる訳じゃネーべさ? な感じで
メーカーが謳う「専用高精度ノズルにより低圧での高微粒子性能・・云々」も肯けます。
マァ・・ここまで低圧で吹きたい場面も、そうそう無いんですが・・
滅多に無い場面=滅多に無いからこそ失敗できない&したくない! 事も多々ありますんで
吹ける事に越したことは有りません。
最後に総評として。
性能自体は上のテスト結果を見ても「アネスト岩田製のトップモデル」を名乗る価値有りの製品で
カタログデータ以外の使用感も、非常にスムース&持つだけで感じられる高精度感!
ネックはベラボウな御値段! それに尽きますが・・その性能を必要と思える人には
オススメです! と、声を大にして言える様な気がする事も有るかもしれません・・・。
個人的には「CM-B(0.18mm)」が本命で手に入れたCMコンビ。
二本を比べてみると・・「CM-B ≒?≠? CM-CP」な感じで
「エアブラシ考察Ⅱ」で書いた「ハイライン」の「HP-BH&HP-CH」との相関関係が
そのまま当てはまる様に感じられました。
「CM-B(0.18mm)」は・・ひたすら尖がった・・極限の極細ラインを引く事に特化した
チョット取っつきにくいジャジャ馬・・・だけど超美人。
「CM-CP(0.23mm)」は・・・口径の割には愛想よく、基本性能も非常にハイレベルな
器量良し・・だけど・・CM-Bに比べれば並美人(あくまで比べれば!のレベル)。
サア! 君ならどちらを買うんだ! こんなに美人なのに・・
御値段たったの・・一人7万円! そんなもん・・タダ同然だ! 安いもんだ! (ウソつけよ・・)
なんか・・例えが変な例えになったな・・イャ・・特に他意は無いんですよ・・ホント(汗)。
道具自慢!! の巻きでした!