プラdroidは、ねんど子猫に愛を観るか?

管理人「osuzu」が制作する模型関連のブログです。

カブキモデル 1/32(54mm)フィギュア 「ハートのクイーン」・・・時々「アリス・イン・ワンダーランド」?

2016-06-19 | Honey Trap

今回は制作依頼品の御紹介です。

メーカーは、以前に御紹介済みの「シンデレラ・白雪姫」等

怪しい造形が非常に魅力的な「カブキモデル」。 made in Italy。 

モデルは・・・これまた怪しさ全開のファンタジーフィギュア、「ハートのクイーン」。

ハートのクイーン?・・とは、これまた当カテゴリー「Honey Trap」に御あつらえ向きなリクエストでして

なんせ、トレードマークもトランプモチーフなもんですから・・

 (アンマリ意味無いトレードマークです・・意味はHoney Trap初回の記事参照。) 

そんな訳で・・ハートのクイーンを調べてみると・・クイーンのカードを伝統的に歴史上もしくは神話上の

偉人になぞらえるフランスに於ける「ハートのクイーン」には、「ユディト」なる愛称が有るようでして・・

それが ↓ コチラ。

 !!  !!!怪しすぎる!

一応、御二方とも同一人物でして・・名はユディト(Judith)。 旧約聖書中もしくは、その外典に伝わる

「ユディト記」に描かれるユダヤ人女性(架空のね!)・・との事です。

簡潔に書きますと・・

ユダヤの街、ベトリアに侵攻したアッシリア軍の将「ホロフェルネス」を、首を切り落として謀殺

降伏寸前のベトリアを救った英雄。・・みたいです。

「首、切り落とす!」 なんて聞くと、現代人は大抵・・残酷とか猟奇的と思われるかもしれませんが

写真等の記録技術の確立以前は、それが唯一「個人を特定できる死の証明」で有ったり(体ごと持ち帰るのは重労働でしょ)。

文化的に頭と胴体、切り離すのが当たり前(蘇り阻止!)で有ったりとか・・100年位前までは

世界中で普通に行われていた行為・・どころか国によっては、どちらかと言えば「名誉を重んじた殺しかた」で・・

我が日本でも、近代まで(旧軍時代の、たかが7.80年前迄)は銃殺・斬首はどっちかって言えば・・高貴な殺し方・・でしたもんね。

と、マァ・・そんな事を、頭の片隅に置いて見ると・・また一味違う・・「ハートのクイーン」です。

 転がる生首は「ホロフェルネス」?

 

 

因みに、他には「英米式」トランプの「ハートのクイーン」は「エリザベス・オブ・ヨーク」(実在した普通の王族)やら・・

トランプじゃありませんが、「不思議の国のアリス」の「ハートの女王」(癇癪持ち・「首を刎ねろ!」が口癖)等が有り。

これも有る意味で・・ 「立体で見る西洋童話の世界」~ホントはエロいグリム童話~・・・なのかも知れない・・。

と、思える様な気もする・・今日この頃・・でした。

しかしコレ・・依頼でもされなきゃ多分、自分で作ることなどキット無かった製品ですが。

その歴史的背景含め、とても楽しめた作例となり・・御依頼主様には感謝です。

H様、何時も有難うございます!

 

 


 



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