高知☆きもの遊び茶房ことり

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遠方へのお墓参りで思うこと

2022-07-18 16:07:12 | とある日
ことりの実家のお墓は松山市の興居島にありまして、高浜港からフェリーで2キロの所にあります。
小さな島ですが今でも人口は1,000人を超えている様です。



広島で産まれて父の転勤の都合で西日本の各地に住んでいましたが、子供の頃は毎年夏休みの時期になると松山市の祖父母の家で2週間は過ごしていたと思います。
松山の親戚はもちろん関西圏から従兄弟達も泊まりにきて祖母と叔母さん達がかいがいしく家の用事をこなし、まるで夏合宿のようでそれはそれは楽しかったです♪
祖父も時期に合わせて沢山のスイカや夏野菜を実らせてくれていて、収穫という一番美味しいところを経験させてくれました。

そして滞在者の少なくなった頃に数人でお墓参りに出掛けました。
バスや電車や船を乗り継いで行くのですから時刻表の確認や手荷物など事前準備も万端でちょっとしたイベントのようでしたよ♪

島に着くとお墓は粗方キレイなんです。


というのも祖父の親戚にお願いして年に2回の草刈りを頼んでいましたので。
それでも曾祖母などはお墓の前にしゃがみ込んで丁寧に丁寧に掃除をしていました。
何時も祖母がソツなく御仏前を整えていましたが曾祖母は親しい故人をより身近に感じていたのかもしれまんね。

幼いことりも含めて島へ到着すると暗黙の了解でそれぞれの役割分担が決まっていましたのでテキパキと事は流れ、ピンと綺麗に整ったお墓の前に青々としたシキビを刺して水やお供物をしてお線香を立てるとみんな清々しい表情になっていた様に思います。

そしてお寺にご住職さんがいらっしゃったらご挨拶に伺い、熨斗の貼られた手土産とお礼の入った封筒を手にお墓の草刈りをして下さる親戚の家を訪ねてイベントの完了です♪

なのでことりの中でお墓参りというのは祖父母達とのお出かけの懐かしい嬉しい思い出なのです。

70歳を過ぎた母は松山に日帰りでお墓参りに出掛けるのはもうしんどそうなので、先日の父の命日に合わせたお墓参りから1人で行く事にしました。
次に母が訪れるのは父の13回忌で誰かと一緒に行くのはそのぐらいまでかなぁと思ってます。
ことりの姉が松山市に暮らしていますが働きながら女手一つで2人の子を育てているので、姉は姉のタイミングが良いなぁとお声がけせずです。

といった事で一人で準備万端でお墓参りに行き草刈りをすること2時間。


45リットルのゴミ袋に2つ分の雑草を刈りました。
お墓の草刈りをしてくれていた親戚も今となってはお亡くなりになっているでしょうし、父の存命中から島の親戚との繋がりは途絶えています。
父とお墓参りに来ていた頃は墓地の一角にドラム缶があり刈った草はそこへ始末できましたが、いつしか撤去され持ち帰らなくてはならなくなりました。
島の港からお墓まで徒歩10分程なので高い料金を払って車で上陸するまでもないのですが、高齢の祖父母の足腰やゴミの問題も1つにありまして父とのお墓参りでは車で渡っていました。

まぁでも掃除道具もあるけれど港までなら草も運べるかと、今回は身一つで島に渡ってみたのです。
ゴミ袋2つが草でパンパンになってもまだ気になる箇所はあったのですが体力的に疲れたのと持ち帰る労力を想像して手を止めました。
これを高知市まで持って帰ってゴミの日にまた出すんだものね〜とちょっとぐったり(笑)

ことりはまだアラフィフで健康優良児なので楽しくお墓参りできてますが、将来の事を想像すると
(島の人達にお声がけして墓掃除をしてくれる人を探す?せめて草を破棄させて貰える場所を探す?でも何処かに草を捨てさせて貰えても遠かったらやっぱりわざわざ車を積んで渡ってこなくちゃならなくなるなぁ。)
そんなふうに思いました。
お墓は整えておかないと周囲の方々へ迷惑をかけますからねぇ。

でも正直、もう出来る範囲のことしかできないし実家のお墓も父の代でおしまいです。
祖父が納骨堂を建ててこれ以上一族のお墓が増えないように配慮して下さいましたが、父とは籍の抜けている母も樹木葬で良いと言っていますので父の代で最後と言うことです。
墓仕舞いして永代供養という方法もありますが、それができるのは小規模のお墓なような気がします。

実家のお墓問題に答えはとても出せませんが自分の身体の元気な内は心を清める聖地として大事にしたいなぁと。
人数を動員できませんのでマメに行くしかないなぁと思い始めました。

飛行機でお墓参りとかになるとかえって割り切ってお墓掃除を業者さんに依頼するということになるのかもしれませんね。

墓地問題、日本の社会問題の1つだと感じますね🤔
本音を言えば、理想は行政の取り組みとして各自治体に集団墓地が1つあるのが良いと思います。
新たに個人でお墓を構える必要のない場所であり、高額のお金を支払える人のみが墓仕舞いできる現状を解決してくれる取り組み。
墓地というよりはとても美しい公園で信仰に境は無く、弔いの場であり憩いの場であり皆が皆を尊ぶ場所があるといいなぁ。
森林浴が出来る遊歩道やカフェもあるような。
それで他県に住んでいてもその土地の集団墓地へ行けば身内の弔いができる連携システムがあると良いです。

これから生きてる間に誰もが穏やかでいられるシステムが構築されていくと嬉しいなぁ。

長い独り言でした(*´ω`*)

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