人間、三ヶ月も絶食すれば、間違いなく
死んでしまいます。
しかし、当院の待合室水槽の新入りは、
三ヶ月近く、絶食状態でした。
通常のエサは、全く受け付けず、
仕方なしに与えた、冷凍プランクトンや、
アサリの身も、食べようとしませんでした。
このままでは死んでしまうが、
食べないのだから処置なし・・・と、
諦めていたら、なんと、数日前から、
バクバクと普通の乾燥エサを食べ始めました。
この新入りくんの名前は、ソメワケヤッコ
濃紺と鮮やかな黄色の、とてもキレイなお魚です。
しかし、大変飼育は難しく、エサを食べずに
数日で死んでしまうことも、多いそうです。
こんなふうだから、長期間の飼育例も少ないのです。
しかし、三ヶ月の絶食に耐え、やっとエサを食べた
当院のソメワケくん、その類まれなる生命力で、
長生きしてもらいものです。