師匠の師匠たる所以

2023-09-02 22:31:35 | しあわせの日々
大変ご無沙汰しておりました。
この夏は全国気がふれたかのように暑すぎた上にいろんな出来事がありすぎて母、参っておりました。



どうも先月下旬あたりから食欲が無くなってきた師匠くん。
師匠は以前、口腔内腫瘍と歯周病のために奥歯を全部抜歯することとなり、その後順調だったのですが、よくよく見たら上の犬歯が下唇に刺さって出血しているではありませんか・・・。
それは痛くて食欲も失せるだろうと思い、通院したところついに上の犬歯も抜歯することとなってしまいました。
正直、虫歯でもない歯なのに、大事な犬歯なのに抜いちゃったの?と思いましたが、糖尿病を持病とする師匠にとって感染症がいちばん怖い事というのもあり、お医者さんも苦渋の選択だったようです。



それで落ち着くかなと思ったんですが、一向に食欲が戻らない。
てっきり抜歯の後が痛むのかと思っていて、傷の治りも気になるし再度通院して、師匠の検査結果を聞いてみたらなんと、腎機能がかなり落ちていると。つまり、腎不全だというのです。
高齢猫の八割が腎不全を患うということは知っていました。
ああ、ついに来る時が来てしまったんだな・・・としか言えません。
院長先生に聞いた血液検査の数値は、かなり悪いもので、しかも腎不全は腎臓の機能が25%以下まで下がらないと数値に出てこないのだといいます。しかも治らないってなんだよそれ詐欺じゃないか。そんなに下がってからじゃどうにもこうにもできないじゃないか!!

腹立たしく悲しいですが、とにかく今は師匠の体調を少しでも回復させて食欲が出てくるようにすることが先決。
師匠は脱水気味だったこともあり、腎臓の負担を少しでも和らげるため皮下点滴を自宅で行うこととなりました。
入院して静脈点滴でも良いのですが、師匠のストレス等を考えると(ビビりだし)自宅がいちばんと判断されたのです。



朝晩のインスリン注射を頑張って、もう6年目。毎日毎日痛いとも言わず頑張っているのに、さらに太い針で点滴です。師匠のためとはいえ針を刺すとき、一瞬「いてっ」という緊張が伝わってくる時もあり辛い・・・唯一の救いは、元々おデブだったこともあり皮がたぷたぷなので皮下点滴を入れやすい事😓
最初は一日一回120mlでしたが、今は180mlを一日二回に分けて皮下点滴しています。
師匠はニャンとも言わず大人しくしてくれていて、本当によくできた猫なのです…。
それでも、なかなか食欲は元のようには戻りません。
少しでも何か食べてほしくて、高カロリーのペーストとか腎臓ケア用のご飯を買ってきても、師匠の微妙な好みになかなか合わず、何種類も買ってきては廃棄(または駒子姫お腹に入るか)し、試行錯誤の毎日です。
最悪食べなかったら強制給餌しなければと覚悟していますが、あれは大変猫に嫌われるのでできれば避けたい。
どうか少しづつでもいいから、栄養を摂ってくれますように。
そして師匠の腎臓、頑張って働いてくれますように。
今我々にできることといったら、日々の点滴と師匠の好きなものを用意することと、ストレスなく生活できる環境を整えることくらい。
師匠は飄々と、いつもと変わらない表情で(元気はいまひとつないにしても)淡々と生活しています。
さすがは師匠です。



師匠と駒子姫が少しでも快適に暮らせるように、精進することを誓う下僕なのでありました。



おっとりとこまこはきょうもしあわせ。(生きてるだけでオッケー)

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