糸谷哲郎八段が、A級棋士であり、哲学者であることは、
よく知られている。
そして、
師匠の森信雄七段の弟子の中で、
初めてタイトルを取った。
竜王位である。
将棋界最高賞金のタイトルだ。
その糸谷哲郎八段に将棋が強くなるための条件を聴いてみた。
まず、
計算能力。
ついで、
大局観、
フィジカルな面。
一般的には、幾何の才能も必要、とされているが、
彼は、計算能力の方を重視している。
彼は、哲学者として、
「日本の社会は、ひとりの人間が専門の領域を深めることに寛容でない」
と言う。
彼自身がマルチな活動をしているからこそ言えることだろう。
さて、勝負術とは?
「新しい戦型や駒組みをみつけること」
と言うが、
実戦においては、
「相手の好みの手を読んで一番混乱する手を読む」
という。
ただ、師匠の森信雄七段によると、
「勝つことに徹しきれていない。まわりに強い人がいると、がんばるんだが」
という。
それなら大丈夫。
今は、ライバルとして豊島名人、稲葉陽八段などなどが活躍している。
刺激されて、ますます強くなるはずである。
今期A級順位戦で1勝1敗。
たくさん勝って名人挑戦者となり、名人位を獲得してほしい。
最後に、彼が竜王位を獲ったときに、
師匠が記念パーティーで言った言葉が有名である。
「糸谷君がまさか竜王位を獲るとは思いませんでした」
(๑•̀ㅂ•́)و✧
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