うつ病でも、一生懸命頑張っている方は、多い。
うつ病のことを短歌に詠い、歌集を出した方がある。
「鬱の壺」
梅地和子著
その作品を取り上げながら、
底に潜んでいる鬱の中身を、
できるだけ読み解いていきたい。
……
全身が鉛のように重くなり唇閉ぢてただ床に伏す
体に、鉛が入ったような感じになる。重く、苦しい。
胸に、重しを乗せたような感じ、
胸から沈み込んでいくような感じ、
うつ病特有の症状である。
そんなときは、薬を飲んでもしかたがない。
ただ、床に臥して、回復を待つのである。
……
読み書きの不可能になる周期あり持病とすればいかにや生きん
教養ある人でも、鬱病にかかると、読み書きができなくなることがある。
それが、繰り返し繰り返し起こる症状である。
教養人にとって、本を読めないことは、大きな苦痛である。
それさえも、エネルギー不足でできなくなってしまうのである。
多くのうつ病患者がこのような障害をかかえる。
なんとも、悲しい症状である。
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