鳥居と同様、梅地和子さんも、精神障害をもっておられ、
闘病中である。
歌集「鬱の壺」を出版されてから、
随分経つ。
世間の理解は深まってきたが、
まだまだ偏見はある。
……
抗うつ剤に朦朧となり身を深くソファに沈め時計を見つむ
副作用に耐えるのはつらい。
しかし、次の歌のような症状を改善するには、
薬を飲むしかないのである。
……
全身が鉛のやうに重くなり唇閉ぢてただ床に伏す
体が重くなる。
胸に鉛が詰まったようである。
薬を飲んでも効かないときは、
唇を閉じ
ただ床に伏す
しかないのだ。
それでも、
彼女は、必死で生きている。
もう一度
「鬱の壺」に注目したい。
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