セーラー服の歌人鳥居は、
身寄りがなくなり、
児童養護施設に入所した。
そこには、激しいいじめが待っていた。
自らを守ることもできず、
鳥居はひたすら耐えた。
……
全裸にて踊れと囃す先輩に囲まれながら遠く窓見る
裸になって踊れ、と先輩に囃される。
恥ずかしいなどとは言っていられない。
拒否したらどんないじめが続くか、わからない。
踊る。
そのとき、窓から遠くの景色が見えた。
なんとも言えない風景である。
……
爪のないゆびを庇って耐える夜「私に眠りを、絵本の夢を」
いじめられ、指の爪をはがれてしまった。
痛いが、耐えるしかない。
眠りたい。
遠い昔に読んだ絵本の夢を見たい。
あんなに幸福だった、あの頃に帰りたい……
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