私は、もう古希に近い。
50年余り前、高校で、次のような英文エッセイを読んだ。
「私は60歳になるが、いまだに学生時代、試験の前夜に、試験の恐怖におびえた夢をみる」
彼よりは、私の方が年長になってしまった。
そして、彼の書いていることが、普遍的な人間心理をついていることに、
改めて感心するのである。
つまり、今でも、50年余り前の、恐怖の試験前の悪夢を頻繁に見る。
イギリスだろうと日本だろうとインドだろうと、
こういう心理はかわらないだろう。
フロイトやユングの説を持ち出すまでもなく、
意識の底に植え付けられた感情は、生涯にわたって人間を苦しめるのである。
「3つ子の魂100まで」ということわざも、
こうした事理を説明するのだろう。
若いほど、ある経験は、深くしみいる。
ある先生がおっしゃっていた。
「学校や保育所の教育で、重要なのは、保育所や幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、大学院の順だ」
若いほど、教育の重要性は高まるというのである。
同感である。
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