第2次大戦後、自衛隊の前身の軍が創設された。
そのひとつ海上自衛隊幹部候補生学校の学校長は、
学生に、実戦経験のある講師を聴かせるべく、経験者に依頼した。
が、
多くのものは、自己の責任回避をするばかりか、
戦後は一切勉強をしない軍人の化石であった。
しかし、高木惣吉は別もので、
終戦に向けた研究は優れたものだったし、
戦史に詳しく、戦後の有益な文献を消化し、
「タイムズ」なども購読しており、参考になる講義をした。
「現代戦争論」
「戦争指導論」
など。
他に、山梨勝之進の講義も好評であった。
自衛隊をどう評価するかは別にしても、
海軍の経験者たちが、このように、
戦後の学生に
有益な知識の伝達を行った例もある。
当然、元大将井上成美も適任者だったが、
病身のため、講義は実現しなかった。
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