昭和17年10月22日の小泉信吉の戦死をいたみ、
山本五十六から、信吉の父小泉信三に追悼文が寄せられたことは、述べた。
それに対する小泉信三の感想を記しておく。
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常に部下将兵のことを思うに篤い山本提督としては、或いは又海軍一般の気風としては、格別異例のことではないかもしれぬ。しかし、戦死した一大尉の父としては、親しく司令長官からかかる弔文を蒙るのは望外のことで、私は光栄に感激した。殊にそれほどの私交もない司令長官が、信吉の一人息子であったことまで承知せられ、又、私は贈呈した「師・友・書籍・第2編」の中の一編「私信」を読んで、それが信吉に対して書かれたものであることを直ぐ察知せられた心遣いに感動した。
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