迷える仔羊……
実は、わたしも、迷える仔羊である。
なにをやっても、満足にできない。
がんばっても、がんばっても、
隣人の力になってあげることができない。
迷ってばかり。
「ウケ」を狙いたくなったり、
本心が伝わらなかったり。
ひとり、
迷える仔羊がいた。
彼女は、私がいない間に、
他の教師から、大きな傷をつけられた。
守ってあげられなかったことは、
謝る。
私が健康を害し、
休んだからだ。
あのとき、彼女ととともにいられたら……
ずっとそう思っていた。
しかし、
償いは
懸命に生きることしかない。
迷える子羊よ。
君が、健康に働いているのを見て、
ほんとうにうれしかった。
わたしもまた、
迷える子羊だ、
と明かすつもりはない。
罪は残ったままだ。
でも、頼むから、ずっと元気でいてくれ。
君は、
わたしの宝だ、
こころから。
彼女に、ある場所で再会した。
言葉はかわしていない。
ただ、
迷える子羊は、
君と再会したという宝を、心から感謝している。
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