続・床屋の穴掘り。

王様の秘密を知ってしまった床屋のように、時には穴を掘って思いっきり言いたいこともある。そんな日記。

銀ちゃんに嫌われヨメ子。

2013-01-19 21:48:51 | トンパチ家族日記。

銀二はその後も順調に回復している。

食べ過ぎて腹を壊す以外は取り立てて問題もなく、
毎日「腹減ったー!」「トイレ汚NEEEE!」など
用があるときは容赦なく下僕=ヨメを呼びつけては、色々と身の回りの世話をさせている。

以前だったら、それにプラス「ナデナデシテー」と甘ったれるのが加わっていたのだが、
近頃の銀二はヨメをえらく怖がっており、滅多に「ナデナデシテー」と寄ってくることは
なくなってしまった。

保護直後はキャリー、その後はケージに移って廊下で過ごしてきた銀二を、
経過もいいしそろそろ。。。と寝室の脇に移したのは一週間ほど前のことだ。
ずっと一匹で置かれているのを寂しがっていたし、きっと銀二も喜ぶだろうと思っての移動だった。
しかし、馴染んだ環境が続くことを望む保守的な猫にとっては、急激な環境の変化は負担だったらしい。
やっと我が家の生活にも廊下というスペースにも慣れてきた銀二が、急に怯えるようになってしまったのだ。

どうやら「廊下で自分を世話していたヨメ」と私をイコールで結び付けられないようで、
「廊下にきてくれた優しいヨメ子」を探して鳴いてばかりいる。
していることはまったく同じで、声も姿も同じなのに、同じ人間だとは認識できないみたいだ。

『室内飼いの猫は、家から出たら外で飼い主に会っても認識できない』
という説もあるし、環境が変わったらわかってもらえないのも仕方ないのかもしれない。
そう頭ではわかっていても、やっぱり可愛く擦り寄ってきた銀二の打って変わって怯える様を見ると
「私が怖いんだなー」と寂しく思ってしまう。
廊下から移した直後に、怯えて物陰に隠れながら
か細い声でヨメ(銀二の中の優しく世話をし可愛がってくれるヨメ子)を必死に呼んでいるのを見たときには、
さすがにショックで凹んでしまった。

今はもうそういう銀二には慣れたし、時間をかけて受け入れてもらえればいいと思っているけれど、
それでも寂しげに「廊下のヨメ子」を呼んでいると思しき声を聞くたびに、
私も寂しい気持ちになってしまうのは仕方ない。

そんな風に混乱気味な銀二を心配してか、弥七たんは随分と「お兄ちゃん」になった。
食事その他で銀二を優先しても拗ねたりせずに、きちんと聞き分けよく待っていてくれるし、
銀二があまりに鳴いたりすると必ず様子を見にいってくれる。
先日など、私が風呂に入る際に、銀二を見守れる位置に座っていた弥七たんに
「お風呂入っている間よろしくね」と声をかけたら、浴室から出たときも同じ場所でじっと座って待っていてくれて驚いた。
我慢をさせてしまっている分、たっぷりと愛情表現をしているのが伝わっているのか、
弥七たんは心身ともに落ち着いているので助かっている今日この頃だ。

それにしても、
これまで何匹もの猫と暮らしてきて、少しは彼らのことをわかったつもりでいたが、
猫も人も同じ、一匹だって同じにゃんこはいない。
性格も違えば好みも違う。
だから、新しい出会いの度に真摯に向き合ってわかり合っていく他ないんだなあと
当たり前のことを今更実感したりしている。
弥七とも銀二ともこれから色々なことがあるだろうが、
私とにゃんこ、互いに悩んだり頑張ったり思いやったりしつつ一緒に暮らしていきたい。

とりあえず明日は、銀ちゃんにブラッシングを試みる予定。
銀二も弥七と同じで嫌でも引っかいたり威嚇したりしないタイプなので、
迷惑そう~な顔をされつつ根気良くキレイにしてあげたいと思う。銀ちゃんをふわんふわんにしてやんよー。




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