続・床屋の穴掘り。

王様の秘密を知ってしまった床屋のように、時には穴を掘って思いっきり言いたいこともある。そんな日記。

教育ドラマと銀二の経過報告。

2013-01-03 23:01:32 | 動物と暮らす者として。

今日の研修はしんどかった。

途中で何度も舟を漕いでしまい、ハッと気づいて顔を上げると必ず講師の女性がこちらをガン見していて、
ああバレてるなあと半ば開き直りつつ結局終いまでいってしまった。
どんなに目を覚まそうと頑張ってもダメで、プールの後の数学の授業が思い出される調子で
講師の声が遠い潮騒のように遠ざかっていくのだ。
気がつくと目が閉じていて、慌てて顔を上げると講師と視線がバッティング☆である。

せっかく熱心に研修をしてくれているのに、しかも受けている間の時給も発生していると言うのに、
本ッ当ーに!申し訳ない。
どうもここのところの銀二看護で疲れが溜まっていたようだ。
もう無理はきかないんだなあ。年だね。ちょっと切ない。

そんなこんなで少々退屈な内容の研修を受けてきたわけだが、
中でも「我がグループの歴史・我が社の歩み」みたいなのは本当に眠くて耐えられなかったが、
(ここだけの話、あの手のことって熱心に聞いている人っているのだろうか)
最後にドーンと出てきた研修用に作られた教育ドラマがかなりの力作で驚いた。
あまりのインパクトにこれまで教わった内容がすべて吹っ飛んだほどである。
まさに真打ち登場といった態であった。

そんな衝撃のドラマのあらすじはこんな感じだ。↓

「グループ傘下に入って急にちやほやされるようになった小さい会社の役職付きの男が、
 請け負い業者に接待で連れて行かれたキャバクラにハマり、
 目先の金欲しさにグループのデータベースより顧客情報を大量コピー、ヤバい筋に売却してしまう。
 大規模な情報漏洩として世間で騒がれ、グループ企業の信用は地に落ち、経営は軒並み悪化。
 時間が経つにつれ被害は拡大していき、グループは崩壊していく。
 男は逮捕され、やっと自分のしたことの重大さを悟る。。。」

という、研修用なのにいやに生々しい二時間ドラマ風だったのだ。

それまで眠くて眠くて、
かといって途中で何度も小テストが行なわれるので適当にうとうとしているわけにもいかず、
必死に血走った目を見開いて頑張っていた私が、この日一番の集中を見せた面白さであった。

かつて通信系大手グループ会社の研修でも、「日替わりで別の人間の人生を生きる男」という設定の
いやに力の入った個人情報保護に関する教育ドラマを視聴した経験があるが、
大手ってこういうの好きなのだろうか。
つまらない研修VTRを作ったら負け、みたいな対抗意識があるのか?

とにかく、キャストみんなノリノリで演じていて(まさか出演者はみな従業員とかないだろうな)、
作品内の謝罪記者会見から新聞の紙面からニュース番組からリアルに再現されてて、
普通に娯楽として楽しめるクオリティに仕上げる!という熱意はガンガン伝わってくる作品であった。
ちゃんと最後には「この話はフィクションであり~」というテロップも入っており、
どこまでもドラマ風にしたかったのね。。。とある意味感心。

見終わった後に研修のアンケートを書かされたが、
ドラマの印象が鮮烈すぎて他の内容をあまり思い出せない体たらく。
まあ寝てたしナー。
そんなこんなで、「逮捕された男の家族はその後どうなったのだろう」が
今日一日をかけて色々学んで抱いた感想である。
マイホームのローンもまだかなり残っていたみたいだし、娘はまだ小学生だし、
奥さんも専業っぽいし、逮捕となればまあ離婚だろうが食べていけるのだろうか等々。
こんな調子で月曜から大丈夫だろうか。まあいっか。


帰宅してから銀二と獣医。
保護当日から今日までずっと自宅で養生していたので、行くのは二回目。

銀二は食欲旺盛、排泄も問題なし、ノミもいなくなり毛皮もきれいになってきた。
点眼が功を奏してほとんど開かなかった目もパッチリ。緑の目であることが判明。
連れ帰った夜、「明日の朝には冷たくなっているかもしれない」と悲しんだのがウソのように元気になった。
世話をしていても心のどこかで「死んでしまうかもしれない」という思いがあったから、
ここまで回復してくれた銀二の頑張りを心から褒めてやりたい。

そんな色々な思いを抱きつつの診察。
事前に、前回してもらった処置や服用していた薬のパッケージを見せて説明。
回復したという手応えに自信はあったものの、やはり不安になる。

果たして診断は、「かなり回復している、もう大丈夫」とのこと。
薬の効果でノミも駆除できており、後はウィルスが原因の感染症の有無を調べて問題なければ
弥七たんと一緒にしても問題ないだろうとのこと。
お世話の成果も褒めてもらって、これまでの大変さが報われた気がする。

体重は2キロ近くまで増えており、
「あと少し頑張って増やしましょう、モリモリごはんを食べさせてください」
と薬も出してくれた。

先生の話では、保護当日でほとんどの処置はしてあるので後は楽、だそうだ。
イマイチ信用できていなかった最初の獣医だったが、内心「もしかして明日には死ぬかも」と考えていながら
あの時にできる限りのことを全てしてくれていたことに感謝したい。
その処置がなかったら、間違いなく銀二は死んでいた。
近い将来、銀二が本当に元気になったら一度姿を見せに行ってお礼を言おうと思う。
疑って本当スマンかった。シロウトを許してくれ。

そして、衝撃の事実が発覚。
小柄でてっきり生後一年も経ってない子猫ちゃんだとばかり思っていた銀二たん、

実は推定6歳前後のおっさんでしたorz

弥七たんより、いや我が家の誰より年上だったとは。※人で言うと40代といったところ。
まさかの最年長者に戸惑いを隠せない一同。

そんな年齢になってもこんなに小さな体だなんて、
どれだけ外の生活が過酷かをまざまざと見せ付けられているようで、心が痛くなる。
家猫は長生きなら20年近くまでも生きるが、外で暮らす猫の寿命は3~5歳と聞く。
何て悲しい短さだろう。
外猫の平均から言ったら、銀二はもう死んでいておかしくない年だったのだ。

実際はおっさんだったとわかったことで、妙にふてぶてしい態度がチラ見えることに納得がいった。
なーんか時々「あれ?」と思っていたんだよね。
子猫みたいな高くてか細い声で、

「おい!そこの姉ちゃん!メシだよメシ!こんなんじゃ全然足んねえよ!」

とか言ってたのかー。
寂しくて鳴いてるとばかり思っていたが、先生の勧めでいつもより多く夕飯をあげたら
食うだけ食ってガーガー寝ているし、何かもう。。。

「ちっちゃいおっさん」と発覚して我が家に衝撃を走らせた銀二であるが、
おっさんだろうが何だろうが元気になってきて本当に良かった。
色々ホッとして、今夜はぐっすり眠れそうな気がするヨメなのであった。



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4 コメント

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陰ながら応援していたら、いい結果で良かった! (mac)
2013-01-05 17:39:34
銀二、献身的な保護が功を奏したようで何よりです!
小さいおっさんってのが大笑いでしたが、なによりです!
保護当日の獣医さんの処置が一つの分水嶺だったということが分かったという、喜ばしいお話も聞けて、感激な展開です。

この後、小さなおっさん銀二の回復ぶりと振る舞いぶりに期待してます!

改めまして・・・

明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します!
返信する
*。:.゜アケマシテヽ(´∀`)ノオメデトウ゜.:。+゜ (ボロクソ@ワーゲンまま)
2013-01-05 22:39:17
姉さまこんばんは★

え~~~~(((゜Д゜;)))銀二くんおっさん_| ̄|○(笑)
ある意味では衝撃の新事実!だね。

でも元気になってくれて良かったね!
これからの銀二くんの経過報告楽しみにしています。

犬も外で飼われていると室内飼いより寿命が
短いってきいたことがあるよ。
野良だと尚更・・・過酷な状況で生き延びなきゃいけない
それを思うと「動物を飼う」ということって
一体どういうことなのか・・・・
改めて考えなきゃいけないことだよね・・・。
簡単に捨てる・収容所へ持ち込む・・・
そういう浅はかな人間が一人で減ることを願ってます。
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macさん。 (pada01)
2013-01-08 20:02:11
ご挨拶が猛烈に遅れてしまい、本当に失礼しました!
改めて、今年もよろしくお願い致します!
新しい年がmacさんとご家族にとって素晴らしいものになりますように。

そして、銀二への応援をありがとうございます☆
お蔭様で、ちっちゃなおっさんもモリモリごはんを食べて
日々ブイブイ言わせております。
死にかけから復活したくせに、要求がハンパなく激しくて
「あれ?私、命を救った恩人の筈なのに、なぜに小間使い扱い。。。」
と、ふと我に返る瞬間が毎日あります(´・ω・`)

今年は新たなメンバーも加わったので、
私も銀二に負けずブイブイいわせる一年にしたいです。
どうか今年も夜露死苦!!です☆
返信する
ママさん。 (pada01)
2013-01-08 20:11:28
「銀二おっさん」の事実、我が家でも衝撃でした!
まさかの最年長(笑
見かけは本当に子猫ちゃんなんですけど、中身はおっさんだったという。
でも、おっさんでも子猫でも、「三途の川を渡りかけ」状態から引き戻せて
本当に良かったです。
ささやかだけど、一匹の命を救えたということが。

これからもにゃん’sのことはこちらで報告していくので、
ひとつよろしくお願い致します☆
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