朝、先生が、午後からウチへ来てくれと言うので、お昼を終えてから伺った。
すると、先生はまだ寝巻き姿でいた。
この間の講座の時に、
先生から体調が悪くて、今国立病院で検査をしていると聞いていたけれど、あれから十日ほどしか経っていないのに、
随分お加減が悪そうだった。
あまりの事に、顔色を変えずにいるのが、
苦痛だったくらいだ。
食事も夜におかゆくらいしか食べられなくて、
お腹が張って痛むらしい。
心なしかやつれた感じがした。
私と同年代の娘さんが、この週末、
なんか急に会いたくなって、と言って
一泊して行ったらしい。
虫の報せというものは本当にあるのだなと
感じた。
娘には仕事が忙しいから言わないでおこうと、
思っていたそうだが、
その時に話したそうだ。
以前から感じていたのだが、
先生は娘さんには厳しいのだ。
あれほど毎年、二人であちらこちら旅行に出かけているのに、それでも息子さんの方が可愛いのか、この間私に、娘が後から財産の事で文句を言わないように、今からきちんとしておくつもりだなどと言っていた。
娘さんは堅い職業で、今も現役でバリバリ働いているし、子供たちも大きくなってそれぞれ巣立っているというのに、
それでも信用できないのか。
それとも普段からそんなことを言われているのか、それは定かではないが、
親にとって、家を出た娘と、家にいる息子に対する温度差は違うようだ。
これから、私にも自分史以外でも、仕事を頼むかもしれないとおっしゃっていた。
私も今回、自分史を引き受けたのは、
偶然ではないかも知れないと思い始めている。
人間の終焉はいつ来るか分からない。
先生は年末まで何の兆候も無かったのだから…。
これからどんな診断結果が下されるのかは分からないけれど、私はずっと寄り添っていこうと思っている。
☆それでは今日も良い一日を。