
と昨日の生徒さんに言われました。
う~ん・・・。
確かにこの方は、とても書けるし、
素直なので、乾いた砂が水を吸収するように、
どんどん上達したけれど、
だからと言って、小説家になれるのか?と言われると、
う~ん、というしかない。
というのは、小説家って、上手くても売れるのか?というところがあるし、
ある意味、この人たちって、
時代の申し子と言うか、その時代時代の最先端を走っている人たちで、
後に続く人たちにいろいろと教えてくれる人、という役割があるのだ。
ある意味、哲学者のような。
それがなければ、とて作家などにはなれないだろう。
作家とは、思索家という気がする。
もし、なれるとしたら、漫画の原作者とか、読み物作家?
なんていうのか、そういう軽いものだろう。
(漫画の原作者が軽いという意味では決してないのだけれど、
自分の心まで切り刻まれるほどの大変さはないだろうから)
おそらく、そういったものを目指すといいだろう。
とはいえ、それだってなるのは大変だし、
なったとしても、食っていけるかというのは、また別の話だ。
私の友達でも、いったんは漫画家や小説家になった人たちでも、
その後食べて行けなくて、転職した人は何人もいるのだ。
それくらい、これで生活していくのは大変なことだ。
どうも世間の人たちは誤解しているようだけれど、
クリエイターは基本、貧乏だ。
とくにフリーだと、もう目も当てられない。
そして、クリエイターは基本、フリーだ。
だから、それを乗り越えていくだけの強さも必要となってくる。
私は、この焼き鳥屋のおばちゃんに、
とても、「作家になれます」なんて軽々しく言えなかったけれど、
でも、もしかすると、漫画原作者の道は閉ざされてはいないだろうとは思っている。
まあ、公募に応募し続けてください、とは言ったけれど。
それくらいしか言えないなあ・・・。
あとは、運かな?
それしかないね。
とにかく、クリエイターの世界は、死屍累々の世界。
そこを踏みしめて、乗り越えていく人だけが、栄光をつかめるのかもしれないなあ~。
あとは、貧乏に強い人?
そういう強さがないと無理なのかもしれない、
とは思いました。
☆それでは今日もよい一日を。