何度もの転生による、カルマが生じていた。
私が思い出しただけでも、3回ある。
一つは家系によるものだけれど。
その度に私は彼らから、殺されたり、追い出されたり、している。
それほどの深いカルマがあり、それでも私は彼らを許して来た。
それでも、今世で出会ったのは、許しが足りなかったせいなのだろうか?
許しが足りないというよりも、
一つには、双方の学びがまだ足りなかったという事。
私の方で、裏切られたり、罠に嵌められたりと、怖い目に遭ってきたので、その恐怖心を克服するという事と、
相手方はもちろん、自分らの犯した罪の精算という事だった。
ところが、彼らは自分の罪を償う事はせずに、さらに今世で私や家族を攻撃し、罪を作ってしまった。
彼らの今世での役割は、私をサポートして、家を盛り上げる事にあった。
しかし、私利私欲に走ったが為に、さらに彼らは罪を負ってしまったのだ。
だから、私はご先祖様達から、彼らが次にいく場所は地獄だと言われたのだ。
彼らが真っ当になるためには、後何度も生まれ変わらなければならないと。
具体的な数字まで言われたけれど、ここでは書かない事にする。
今世は私の最期の転生になるはずだったので、彼らの悪役ぶりも小物に設定してあった。
悪漢、悪女というよりは、小心者、卑怯者という感じだ。
けれど、それでも私にはキツかった。
家族なのに、心を通わせられないという事がこんなにも辛いだなんて…。
けれど、私は最後まで諦めなかった。彼らを尊重する事をやめなかった。
なので、私の方のカルマはこれで終わり。
私はこの地球での転生において、何度も彼らに殺されたけれど、一度も抵抗した事はなかった。
しかし、他人は平気で人を陥れる事、嫉妬や妬みの感情が、他人を平気で踏みにじる事、などを知り、かなり傷ついていた。
だから、今世ではそれを解消したかったのだ。
私の中には、強い武将だったことも、周りの人から敬愛されていたシスターだった事もある。
自分の人生において感じるのは、その時々で、性格が違う事だ。
子供の頃の私はヤンチャで、平気で男の子も泣かせていた。もちろん弟もね。
それは、強いリーダーシップをとっていた武将の記憶が色濃くあったからだろう。
今はどちらかと言うと、シスターだった頃の性質が出ているのだと思う。
そのように、人の性格があれこれ変わるのも、過去世の人格が色々あるからだろう。
本当は今世での争いは終わりにして、弟達とも仲良くしたかったのだが、これ以上一緒にいると傷が大きくなって、さらにカルマを負うことになるので、やめた。
離れる事でお互い、いい関係を持てる事も多いのだ。
また、離れると言う事は、互いの間にあるカルマも解消されたという事だ。
それはとても有難い事だ。
私の人生において、自分の信念で生きてきて、それでも殺されるという体験は、とてつもなく大きな事だったから。
だから私は、人前に出る事も、他人を導くリーダーシップを発揮する事も、苦手なのだ。
いつ殺されるか分からない世界にいたので。
でも、これからは違うかも。
もう、カルマは解消されたので、二度とそんな事は起こらないだろう。
私は、もっと自由に生きても良いのだと思う。
そんな事を考えた。
☆それでは今日も良い一日を。