parismaris's days*

らしくないけど、秋 (庭だより*2021.初秋)

10月に入ってからも、衰えることのない暑さが続いています。

連日、真夏日。 30度超え。
暑い…こんなの10月じゃない…

今が、夏の始末をつけて冬と来春に備える、庭仕事の最も忙しい時季なのですが、毎日もう汗だくで、暑さにあてられて疲労困憊。

それでも涼しくなるのを待ってからでは間に合わないので、休憩時間を設けつつ、ひたすらに植物と格闘しています。


そんな庭では、秋の花が咲き始めました。

高すぎる気温のせいで花もちが極端に悪く、咲いてもすぐに散り果ててしまってなかなか咲き揃わないのが悲しいところなのですが、それでも秋を知らせる花々が目に留まると、気持ちがホッと安らぎます。



キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)

その名の通りに、気高く華やかな貴婦人のような花。

紀伊半島南部の固有種で、わが家のこれは数十年前に祖父から譲られた園芸品ですが、野生のものはレッドデータブックでは絶滅危惧II類に指定されています。




育てるのは決して難しくはないけれど、夏の直射日光がとても苦手なので(葉が焼けて極端に弱る)、細やかな遮光作業が欠かせません。




長く厳しい夏を乗り越えて、今年もきれいに咲きました*




ひとつの花の大きさは、長さ4センチほど。

ぷっくりと膨らんだ内側には、濃いえんじ色の斑点がびっしりと。



ホトトギス(杜鵑草)

鄙びた風情がありながらも、よくよく見ればこれほど派手な模様の花も珍しい…と毎年目にするたびに思います。




秋に咲く植物のなかで、いちばん心惹かれる花。



シュウメイギク(秋明菊)

八重の秋明菊です。

もうちょっと伸びやかに、風に揺れる姿で咲いてほしかったのですけれど(笑)、どうしてだかギュギュッとまとまって咲きました。



コンギク(紺菊)

十年前に小さな苗を買い求めた際に、『ノコンギク』の札がついていたので植えたのですが、育ってみれば『コンギク』でした。
(たまにありますよね、こういうこと…)

楚々とした『ノコンギク』がほしかったのに、ニョキニョキワサワサと茂るコンギクが咲いちゃって、私のテンションはダダ下がり。

以来、可愛がる気持ちが薄れていたところを、茂った姿を気に入った母が実家側へと連れ去り(笑)、今も現役で庭を彩っています。



チョコレートコスモス

何度も枯らしては、それでもどうしてもこの色と姿と香りとが好きでまた育てる…私にとっては「好きなのに懐いてくれない手ごわい奴」。

今年こそ、冬越しを成功させてみせるぞ…!



秋バラも次々と咲き出しました。
(そのおはなしは、また後日♪)

明日の雨を区切りにして、翌日から一気に気温が下がるとの予報に、庭仕事がしやすくなるであろうことへの期待と、冬への準備が急がれる気ぜわしさとで、作業計画が満杯です。

鮮やかな紅葉が楽しめる秋になるといいですね*

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