parismaris's days*

庭、『ハレ』のとき (庭だより*2021.秋)

11月になり、刻々と庭が秋色に染まっています。


人に「公園のよう」とも「明るい雑木林みたい」とも評される、色気のない(笑)わが家の庭にも、年に二度の『ハレ』のときがあります。

それは、初夏の若葉のころと、この秋の紅葉のころ。

多くの季節を緑一色で過ごしている雑木(ざつぼく)たちが、鮮やかな変化をとげるそのときです。


今年もその『ハレ』のときがやってきました。

わが家の紅葉の主役である3本のイロハモミジはまだ青いけれど…まずはそのほかの雑木たちのハレ姿をご覧ください*



ハナミズキ(花水木)

野鳥たちの大好きな実が、今年もたわわにみのりました。




葉も、いい塩梅に色づいています。

枝全体が真っ赤に染まった様子もきれいですけれど、日が当たりづらい重なった葉の一部にわずかに緑色が残る、これくらいも素敵だなと思います。



カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)

実家側に植わっているので、わが家から見るとこんな景色(笑)

今秋はあまり紅くはならず、黄色味が強くでています。



マユミ(真弓)

こちらはまだ葉の大半が緑色ですが、少しずつこんな可憐な姿に変わってきています。



マユミの実

この夏はたくさんの花が咲き、たくさんの実がついたのですけれど、早々にメジロたちの餌食となり、今残っているのはほんの数個。

ちょっと悲しい…(苦笑)



ナツツバキ(夏椿)

日当たりがよすぎる場所にあるので、どうしても夏に葉が焼けてしまって、毎年こんな姿で秋を迎えます。

植えられて40年が経つ木なので今さら移植もできず、毎年「こんなところに植えてごめんよ…」と思わずにはいられません。




それでも健気に色づく姿は、格別。
見てください、この夕陽色。 なんときれいなこと*

左上にある、こげ茶色の尖ったものは、実です。
シジュウカラがこの種が好むようで、地に落ちたものを拾っては、よくつついています。



斑入りのツワブキ(岩蕗)

うちのツワブキはほんとうにひねくれもので、ここ数年は何をやってもまともな花を咲かせなかったのですけれど。

どういうわけか(何も特別なことはしてないのに)、今秋はいきなりこんなにきれいに咲きました。

植物ってほんと、むずかしい。



バラ オーシャンソング(切り花品種)

他のバラたちに遅れて、ようやく咲きました。

切り花品種なのに(おそらく私の育て方が悪くて)たくさんは咲かないコだけれど…
この色、この姿が人を惹きつけるようで、通りを行き交う方々からよくお褒めの言葉をいただくバラです。



バラ 芳純

半高芯剣弁咲きのバラに似合わぬ姿で咲いています。
(これはこれでかわいいけれど・苦笑)

梅雨時に黒星病にやられてすべての葉を落とし、そこから夏剪定を経て、どうにか復活。
それゆえのパワー不足が招いた、秋の花です。

それでも、さすがは香りのバラ。
良質な香水のように、甘く艶やかに香ります。



椿(品種名不明)

早咲きの椿ではありますが、それでもこんなに早く咲いたのは初めて。

咲ききるまえからメジロの襲来を受け、真白な花がしみだらけ…




もう!誰?! まだしべも開き切らぬ、咲いたばかりの花を落としたのは?

こんなことをするのはヒヨドリ、おまえだね?



ガマズミ(莢蒾)

実が太って、よい景色になってきました。



メジロ

これは紅葉が進む少し前の写真なのですけれど、ハナミズキの実を食べています。

毎朝、毎夕、庭から人の姿がなくなったとたんに野鳥たちがやって来て、自分たちの場所のように気ままに食べて過ごします。



シジュウカラ

留まっているのはエゴノキ。

他の野鳥は見向きもしませんが、シジュウカラだけはこれを好み、小石のように硬いこの実の種子の殻をくちばしでつついて割って、よく食べています。



庭を整える作業が終わり(筋肉痛で全身がバッキバキ。特に腰と背中が…無理…)、これでようやく冬の庭を彩る草花の植栽作業に入れます。

まずは、園芸店へGo!
かわいい花苗を、いっぱい仕入れてくるぞ~!

最新の画像もっと見る

最近の「暮らし 【ガーデニング】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事