花首から数センチのところで折れたので、花瓶にさせるほどの長さありませんでしたが、そのまま捨てるのは忍びなかったので、部屋に入れてガラスのうつわに活けました。
真白から薄桃色に変化している途中の花が、なんとも儚げ。
アジサイには燦燦とした陽の光よりも、ほのかな陰が似合いますね。
うつわは、とりもと硝子店さんの『游水(ゆうもい)の鉢』。
地元のレストランギャラリーでたまたまこの方の作品を見かけたとき、そのあまりの透明感に、「水みたい…!」と衝撃を受けました。
透明のガラスに違いがあるだなんて、それまで気づいたことも気にしたこともなかったので、本当に驚いて、ひとときその場から動けなかったほど。
同行の友人が退屈していなければ(苦笑)、もっと見ていたかったし、ひとつだけでもわが家に迎えたかったのですが…そのときは叶わず。
時を経た先日、誕生日を言い訳に(笑)、ようやくこの大鉢を手に入れました。
ちょうど「これにはどんな料理が映えるだろう」と考えていたところで、まさかそれよりも先に花を活けることになるとは思いませんでしたけれど(笑)
心の底から「素敵だな」と思えるものがふたつ合わさって目の前にある景色は、至福です。
四葩(よひら)とは、アジサイの別称です。
儚げな四葩と、水を思わせる器。
蒸し暑いばかりだった室内の気温が、目のなかで下がりました。
※ ウワサのこちらが、ついに当たりました*
国産のマスクなんて、ほんとに貴重。
大切に使います。