志賀高原、ところどころ

Here, there and everywhere

野生動物との共存

2016-03-05 | 生きもの

先週、志賀高原の自然保護センターで行われた自然勉強会に参加してきました。

テーマは「野生動物の問題とこれから」。

講師は信州大学志賀自然教育園の助教授、水谷瑞希先生です。

 

皆様は志賀高原で野生動物に出会ったことはありますか?

私がよく出会うのはニホンザルとニホンカモシカです。

熊もときどき見かけますが、間近で見たのは一度だけ、あとは遠目に2回、車窓から5回ほどです。

これが多いのか少ないのかよくわかりませんが…。

テンやキツネも時々見かけますが、逃げ足が速くて一度もカメラに収められたことはありません。

 

動物の足跡をみつけたときはワクワクするのですが、間近で出会ってしまうと動物の種類や大小にかかわらず、ちょっと怖いなぁ…とドキドキします。

でもきっと動物だって私たちに出会ってしまって驚いているはず。

お互い同じ命ある生き物ですから、できるだけ上手につきあっていきたいものです。

しかしながら、ここ数年来、野生動物による農業被害、森林被害、人間に対する狂暴化など各地で被害が著しく増え続け、深刻な問題であることも事実です。

そんな実態や問題解決に挑んでいる事例、また海外の国立公園で取り組んでいる野生動物との共存事例などをお聞きしました。

 

観光地である志賀高原は年間多数のお客様が訪れますので、安心して登山やウインタースポーツを楽しめることが第一ですし、一方でユネスコエコパーク(生物圏保存地域)のひとつですからその目的である“生態系の保全と持続可能な利活用の調和”が図れるよう私たち住人が取り組んでいかなければなりません。

 現時点では確実な解決方法が見いだされていませんが、原始的な方法(棒やエアガンのようなもので追い払うなど)のみならず、試験的ではありますが新たな試みが始まっているようです。うまく活用できるようになるといいなぁと思います。

貴重なお話をして下さった水谷先生、環境省・自然保護官の瀧口さん、関係者の皆様ありがとうございました。

*写真は、ちょうどこの勉強会へ出かける際、駐車場で出会ったカモシカです。テーマがテーマだけに「しっかり学んでこいよ!」と言われたような気がしてなりませんでした*