だいきらい。

ヒノキさんは　他猫が嫌い。

　「だいっきらい」

なぜならここは　ヒノキさんのアジトだから。

いちいち縄張りに入ってこられると　目ざわり

　ヒノキ城

特に仔猫は　うざい。苛々する。

なぜなら奴らは　○ンコ臭い 胃腸が未成熟だから　すぐ下痢するし。

きちんと砂も掻くことが出来ない。

よちよちで付きまとう　臭い虫のようなもの。

ヒノキさんも幼少時は超野良臭かったが　忘れたらしい

　わざわざ嗅ぐ
　「あーくさっ！」

しかも奴らは　ヒノキさんより栄養のあるものを食い散らかし

こじゃれた別荘で食っちゃ寝する。　たまに餌を横取りしてもまだ　腹立たしい。

　「家賃よこしな」
　「残すなもったいない」

なによりつまらんのは　さんざん鍛えて

やっと攻撃をかわせる程度に慣れて　面白くなった頃・・・

　
　「お？避けやがった」

大抵　礼も言わずにさっさと出て行くから

その先のバトルが出来ないまま終わるのが　やや不完全燃焼…。
　
　「つまらーん」
　「疲れるだけやーん」

まあ育って再会したところで　あの時のくそガキだなどと

いつまでも覚えているヒノキさんではないけどね。

さあ　どんどん鍛えて　追い出そう

嫌いでも　パンチが決まったときの顔は　めっちゃ生き生きしております

　大当た～り～