ぶちがおの ぶっちくん（と まいご） １５。

　
ぶっち君が連れて来た　三毛猫のお静さんを

仕方なく捕獲し　ケージに入れて４日目に出産された翌々朝のこと。

（二行にまとめられるもんなのか？）

ケージ内の敷物を交換したりしている最中に

ぶっち君がしゃあしゃあと　ちゅーるを飲みにやってきて。

　べろん
　あれっ？
　
ふと動く物を見つけたのでした。　あれは見紛うことなく

キジトラの仔猫　生後約２カ月ではないか？

　ぶっち君の子～
　「知らねーよっ」

えー？　でもそういえば最近　夜中にどこかから仔猫の声がするなぁと

その一週間ほど前　隣組の猫友ｉさまから相談を受けていました。

〝庭にキジトラの仔猫がいて　もし捕まえられたら里親探しを手伝ってほしいけど

檻を準備したその日に姿が見えなくなった〟と・・・こいつか！

　はい　ゲット

隣組のｉさまが　しっかり手なづけていたらしく

ちょっと優しくお声かけただけで　捕まえることができました（笑）

ぶっち君以外なら　どうってことないやな。

　お嬢ちゃん　可愛いなぁ
　入っとけ！
　
おそらく　迷子にでもなって　彷徨っていた時に

発情期で喚くぶっち君の声を聞きつけ

強そうなオヤジを頼りにして　くっついて回っていたのでしょう。

まだ小学生程度でよかった…出産分裂はもうこりごり

　おバカね～

ぶっち君は　見たところ　仔猫を威嚇して追い払っておりましたが

相手が子供だからか　怪我までは負わせていませんでした。

　「せいせいしたぜ」

もしかしてやっぱこれ　あんたの子じゃないの？

あんたの縄張りの範囲内で迷ってた子なら　この柄のママともデキて…

　「なんでもかんでも俺かよっ」

へ～　強い雄もいろいろと　苦労しますねぇ。女子供に頼られて。

そして次から次へと　ここに連れて来るな

　「二度と来るな」

キジトラ女児　仮名フミちゃんは　３時間後　ｉさまにお預けしたのち

速攻で里親を見つけたので　来週配達する予定です

お庭では　毎年種を取るために植える　水色の朝顔や

元気な鬼百合が　咲き誇っています。

ぶっちファミリー(?)に振り回されて忘れてた。　いまやっと眺められる。

　
　
　
　

ところで　ぶっち君の嫁　お静さんが産んだ未熟児たちは

残念ながらお花のようにすくすくとは　成長しておりません。

　
　

母猫は　良く出るお乳に　実力で辿りつく強い子だけしか　育てません。

はぐれた弱い子を　積極的に運んでやったりはしません。

だからといって　私が手助けしたところで

元々生命力が弱いものは　どうにもならん

猫と同じく　ドライに割り切って　静観することにしました。

　少しはやるけど…
　

吸ったり　吸わなかったり　吐いたり　排せつ出来なかったり。

私が保護したのは　お静さんだけですが

出来れば赤子一匹でも　生き延びてくれたらいいですね