最終幕前の音楽である。
[モデラート、C、無調号]
無調号ではあるが、イ短ではなくその同主長の
実質イ長(→平行調嬰ヘ短)で始まる。弦楽四部によって主題が呈示される。
**♪ドーーー・>ソー●<ラ・・<シーッ<レーッ・>ドーーッ│
ドーーー・>ソー●<ラ・・<シーッ<レーッ・>ドーッ、<レー│
<ミー、<ソー・<ラー>ソー、・・>ミーーー・<ソー>レー│
<ミーミー・ミー<(ソ>)ファー>ミーーー・ーーーー@│
ーーーー・ーーーー・・ーーーー・ーーーー│ーー**♪
この(@)が「cis」=「des」と異名同音置換をして、
ハープが変ニ長の主和音分散を爪弾く。
フルート以外の木管が変ニ長で主題を確保する。
ハープが変ロ短の属和音分散を爪弾く。すると、
**♪ミーーー・>ラーー<シ・・<ドー<ファー>ミー●●**♪
全奏で主題の派生形が繰り出される。ちなみに、この「全奏」には、
コルネットは含まれない。この#25においては、
コルネットには暇が出されてるのである。というのも、
このナンバーはチャイコフスキー初の歌劇
「ヴァィヴォーダ(邦題“地方長官”)」全3幕(op3)(@@)
の2幕と3幕の「幕間曲」だったものを「ソックリそのまま」流用したもの、
だからである。このオペラ全篇にコルネットは使用されてなかったらしい。
その自筆総譜はチャイコフスキー自身によって破棄されたそうであるが、
パート譜などから再生されてそれがわかってるらしい。
(@@)チャイコフスキーがチェレスタを初めて用いた晩年の
「交響バラード」(op78)とはまったく無関係である。そちらは、
ポーランドの詩人アダム・ミツキィェーヴィッチ(チャイコフスキーの
母がコレラで死んだ翌年にコレラで死んでることは重要)の譚詩に
触発されたものである。実際、そちらも
「自筆総譜がチャイコフスキー自身によって破棄された」、
ということからさらに混同され、しばしば、op3の「序曲」と
「取り違えられてる」ようである。このブログの
「交響譚詩曲『ヴァィヴォーダ(地方長官)』概要」2005年06月09日
「交響譚詩曲『地方長官』前半部トリセツ」2005年06月13日
「交響譚詩曲『地方長官』後半部トリセツ」2005年06月16日
を参照されたし。
歌劇「地方長官」の破棄の一因には親友ラローシの酷評があるそうであるが、
その言によれば、
オストローフスキィの原作戯曲には「ロシア的」な色彩が【刻まれてる】のに対し、
チャイコフスキーの音楽は「ドイツ&イタリア的」なのだそうである。それでか、
この曲を「白鳥の湖」の#25として演奏する際に、あたかも
【グラーヴェ】であるかのごとくモタモタ演奏させる指揮者とやらがいる。
伊語【grave】とは【重々しく】という意味で速度的には【牛歩】である。
英語の【グラヴィティ(重力、重さ)】と同源である。ちなみに、
仏語の【grave(グラヴェ)*アクサン・テギュは省略】は、
【刻まれた】という意味の形容詞であるが、
動詞【graver(刻む)】から派生したものである。ついでに、
【重みがのしかかる】→【凹む(へこむ)、刻まれる】であるからして、
英語の【grave】には【墓石】の意味があり、
河川によって土地が【刻まれ】れば、そこには【砂利】が堆積される。
フランス革命にその名を【刻ん】だジロンド党の語源である
ジロンド川の河口地域には【砂利】が敷き詰められた水はけがいい土地があり、
【grappe】de raisinがなる木がポッチャイリとよく育つのである。
【les Graves】と呼ばれ、ワインで知られるボルドーである。また、
【gravure(グラヴュール)=版画】とはいわゆる【グラヴィア】の源語で、
版の凹部分にインクをつけて印刷する方法である。ときに、いわゆる
「グラヴィア・アイドル」でこれから確実に売れるだろうと思われるのは、
イエローキャブの秦みずほ嬢である。さて、曲は変ロ短のまま、
**♪ミーーー・ーーーー・・ーーミミ・>レレ<ミミ│
>シシ●●・シシ●●・・>ラー<レレ・>ドド<レレ│
>ララ●●・ララ●●・・>ソソ●ソ・ソソ●ソ**♪
と木管が引継ぎ、トランペットが主題断片をpで吹く。そして、
全奏が今度はイ短で主題の派生形を再現して木管のパッセージも反復されると、
最後は弦楽五部が主題の主要動機をピッツィカートで2回爪弾くが、
これはイ長の
**♪ドーーー・>ソー●<ラ・・<シー<レー・>ドーーー**♪
ではなく、イ短の
**♪ラーーー・>ミー●<♯ファ・・<♯ソー<シー・>ラーーー**♪
なのである。終小節は、
**♪●●●●・>ミーーー・・●●●●・>ドーーー**♪
と、イ短の主和音が刻まれるのであるが、アタッカ・スービトで次曲
#26に間髪入れずに突入するように指示されてるのである。それが、
唯一、歌劇「地方長官」のときとの相違である。
[モデラート、C、無調号]
無調号ではあるが、イ短ではなくその同主長の
実質イ長(→平行調嬰ヘ短)で始まる。弦楽四部によって主題が呈示される。
**♪ドーーー・>ソー●<ラ・・<シーッ<レーッ・>ドーーッ│
ドーーー・>ソー●<ラ・・<シーッ<レーッ・>ドーッ、<レー│
<ミー、<ソー・<ラー>ソー、・・>ミーーー・<ソー>レー│
<ミーミー・ミー<(ソ>)ファー>ミーーー・ーーーー@│
ーーーー・ーーーー・・ーーーー・ーーーー│ーー**♪
この(@)が「cis」=「des」と異名同音置換をして、
ハープが変ニ長の主和音分散を爪弾く。
フルート以外の木管が変ニ長で主題を確保する。
ハープが変ロ短の属和音分散を爪弾く。すると、
**♪ミーーー・>ラーー<シ・・<ドー<ファー>ミー●●**♪
全奏で主題の派生形が繰り出される。ちなみに、この「全奏」には、
コルネットは含まれない。この#25においては、
コルネットには暇が出されてるのである。というのも、
このナンバーはチャイコフスキー初の歌劇
「ヴァィヴォーダ(邦題“地方長官”)」全3幕(op3)(@@)
の2幕と3幕の「幕間曲」だったものを「ソックリそのまま」流用したもの、
だからである。このオペラ全篇にコルネットは使用されてなかったらしい。
その自筆総譜はチャイコフスキー自身によって破棄されたそうであるが、
パート譜などから再生されてそれがわかってるらしい。
(@@)チャイコフスキーがチェレスタを初めて用いた晩年の
「交響バラード」(op78)とはまったく無関係である。そちらは、
ポーランドの詩人アダム・ミツキィェーヴィッチ(チャイコフスキーの
母がコレラで死んだ翌年にコレラで死んでることは重要)の譚詩に
触発されたものである。実際、そちらも
「自筆総譜がチャイコフスキー自身によって破棄された」、
ということからさらに混同され、しばしば、op3の「序曲」と
「取り違えられてる」ようである。このブログの
「交響譚詩曲『ヴァィヴォーダ(地方長官)』概要」2005年06月09日
「交響譚詩曲『地方長官』前半部トリセツ」2005年06月13日
「交響譚詩曲『地方長官』後半部トリセツ」2005年06月16日
を参照されたし。
歌劇「地方長官」の破棄の一因には親友ラローシの酷評があるそうであるが、
その言によれば、
オストローフスキィの原作戯曲には「ロシア的」な色彩が【刻まれてる】のに対し、
チャイコフスキーの音楽は「ドイツ&イタリア的」なのだそうである。それでか、
この曲を「白鳥の湖」の#25として演奏する際に、あたかも
【グラーヴェ】であるかのごとくモタモタ演奏させる指揮者とやらがいる。
伊語【grave】とは【重々しく】という意味で速度的には【牛歩】である。
英語の【グラヴィティ(重力、重さ)】と同源である。ちなみに、
仏語の【grave(グラヴェ)*アクサン・テギュは省略】は、
【刻まれた】という意味の形容詞であるが、
動詞【graver(刻む)】から派生したものである。ついでに、
【重みがのしかかる】→【凹む(へこむ)、刻まれる】であるからして、
英語の【grave】には【墓石】の意味があり、
河川によって土地が【刻まれ】れば、そこには【砂利】が堆積される。
フランス革命にその名を【刻ん】だジロンド党の語源である
ジロンド川の河口地域には【砂利】が敷き詰められた水はけがいい土地があり、
【grappe】de raisinがなる木がポッチャイリとよく育つのである。
【les Graves】と呼ばれ、ワインで知られるボルドーである。また、
【gravure(グラヴュール)=版画】とはいわゆる【グラヴィア】の源語で、
版の凹部分にインクをつけて印刷する方法である。ときに、いわゆる
「グラヴィア・アイドル」でこれから確実に売れるだろうと思われるのは、
イエローキャブの秦みずほ嬢である。さて、曲は変ロ短のまま、
**♪ミーーー・ーーーー・・ーーミミ・>レレ<ミミ│
>シシ●●・シシ●●・・>ラー<レレ・>ドド<レレ│
>ララ●●・ララ●●・・>ソソ●ソ・ソソ●ソ**♪
と木管が引継ぎ、トランペットが主題断片をpで吹く。そして、
全奏が今度はイ短で主題の派生形を再現して木管のパッセージも反復されると、
最後は弦楽五部が主題の主要動機をピッツィカートで2回爪弾くが、
これはイ長の
**♪ドーーー・>ソー●<ラ・・<シー<レー・>ドーーー**♪
ではなく、イ短の
**♪ラーーー・>ミー●<♯ファ・・<♯ソー<シー・>ラーーー**♪
なのである。終小節は、
**♪●●●●・>ミーーー・・●●●●・>ドーーー**♪
と、イ短の主和音が刻まれるのであるが、アタッカ・スービトで次曲
#26に間髪入れずに突入するように指示されてるのである。それが、
唯一、歌劇「地方長官」のときとの相違である。
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