チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「フォーレのシシリエンヌ(ガブリエルというよりはカブリ得る)」

2010年07月14日 01時00分17秒 | 倒錯の世界(嗜好の微調節と微ヒョウセツ
このポウスティングには、めくるめく妖しい
トウサクの世界に言い及ぶ内容が含まれてます。
そういう類のものがお嫌いなかたは、以下は
けっして読まないでください。






私が感銘を受ける西洋画家は、
ダヴィッド、マネ、ゴッホ、カイユボットなどであるが、
もうひとり、かなり好きな画家に、アメリカ人の
John Singer Sargent
(ジョン・スィンガー・サージェント、1856-1925)がいる。が、
同人の音楽の趣味は私にはなじまない。
同人はガブリエル・フォーレのファンだったそうである。だから、
その肖像画まで描いてる(1889年=フォーレ、44歳)。あの、
画面向かって右に顔を向けて顎を突き出してる、
尊大な感じがする肖像画である。
この"作曲家"、あんな顔してるのに、
たいそう女好きだったらしい。
銀行家の人妻と怪しい関係になり、その女性の娘、
愛称ドリー(父親はフォーレだとも言われてる)のために音楽を作った。

この"作曲家"、実は本格的なオーケストレイションができなかった、
という話もある。50代以降は聴覚障害を訴えた。
曲が作れないエクスキュズとしての詐病だったと私は感じる。が、もとより、
結婚をして子供をもうけ、さらにちゃっかり浮気もして、
齢79歳まで生きるような"作曲家"など、
ポップス作家と同程度の価値ほどのものである。
逆に言えば、無価値なわけではない。ポップス作家くらいの価値はある。

さて、
モーツァルトの「交響曲第40番」の第4楽章(終楽章)の主要主題、
[Allegro assai、2/2拍子、2♭(ト短調)]
***♪【ミー│<ラー<ドーッ・<ミーッ<ラーッ│
     <ドーーー・>シー、>♯レ<♯ファ│
     >ミ<♯ソ>♯ファ>♯レ・<ミ<♯ソ>♯ファ>♯レ│
     <ミーーー】・●●ミー│
     <ファー<♯ソーッ・<シーッ<レーッ│
     <ファーーー・>ミー、>♯ソ<シ│
     >ラ<ド>シ>♯ソ・<ラ<ド>シ>♯ソ│
     <ラーーー・●●♪
は、ベートーヴェンが「運命交響曲」の第3楽章の主要主題に引用した。
[Allegro、3/4拍子、3♭(ハ短調)]
***♪【ミー│<ラー<ドー<ミー│<ラーーー<ドー│
      >シーーー>♯レ│<ミーーーーー】♪
ベートーヴェンの「引用」は明らかである。
ベートーヴェンがモーツァルトを「引用」してるのは、周知の事実だからである。
「英雄交響曲」の第1楽章の主要主題は、
いわゆるコルシカ島の話であるモーツァルトのスィングシュピール
「バスティアンとバスティエンヌ」の序曲の主題を引用して、
「ナポレオン」を暗示させた。そして、第1主題でも第2主題でもない
副次的主題を挿入した。それは、
モーツァルトの「レクィエム」の主題(ラ>♯ソ<ラ<シ<ド)を
ソックリ引用したものである。

が、
Gabriel Faure(ガブリエル・フォーレ、1845-1924)ともなると、
他人の作が脳にいったん記憶されて、
その過程の「ほとぼりが冷める」てしまえば、
脳の記憶に関係する場所を
「ここフォーレわんわん」とやると、
「自作」として排出されてしまうことになる。つまり、
大天才の作品を自分が創り出したものとしてしまうのである。

"Sicilienne(スィスィリエンヌ)"(op.78)(チェロとピアノ)
[Andanttino(付点4分音符=50)、6/8拍子、2♭(ト短調)]
****♪【ミー│<ラーーー<ドー・<ミーーー<ラー│
      <ドーー>シ>ラー・<シーーー>ミー│
      ーーー>レ<♯ファー・>ミーー>レ<♯ファー│
      >ミーーーーー・ーー】●●>ミー│
      <ラーーー<ドー・<ミーーー<ソー│
      <♭シーー>ラ>ソーー・<ラーーー>ラー│
      ラーー>♯ソ<シー・>ラーー>♯ソ<ドー│
      >ラーーーーー・ーー●●♪

フォーレはモーツァルトの「交響曲第40番」を
知しり得んぬはずはないのである。
フォーレがつきあってた人妻エマ・バルダックは、
ドビュッスィーの後妻となる。前の奥さんは
自分の股間をピストルで打ち抜いて自殺を図った。
ネコととアヒルが力を合わせてみんなの幸せを~~~、
と祈ったためか、
バルダックだかアフラックだかの生命保険に加入してたためか、
前の奥さんは一命を取り留めた。
一同涙をすすりえんぬ。
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