午前中は車でコンサルのところへ。月一回のルーティン。
いつもはCX-5で行くが、今日は路面凍結の心配もあったのでより確実なジムニーで行った。
路面はすべて乾いていて問題なかった。ところどころ雪が路肩に寄せて積まれていたが。
最近、メルカリ出品の作業で息子と顔を合わせて話し合うことが増えてきた。そのことを話たらコンサルタントの先生も喜んでいた。
この調子で普通の関係に戻ればいいのだが。
昔読んだ志賀直哉の「和解」という小説が少し思い出される。
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コンサルの先生の帰路途中、いつものとおりかつやに寄ってカツ丼梅と豚汁大を頼んだ。
11時半なのにもう満員。人気が衰えない。
かつやのすごいのは、完全日本人向けの設定にすべてがなっていること。
英語のメニューどころか看板さえない。
以前、店の中のものを調べたが、英語はもちろんなくて、探したらやっとソースかからしの小さい袋の片隅にローマ字が見つかった。
今流行りのタブレットもない。全て店員に口頭で注文する。もう吉野屋では半分忘れ去られてしまった客と店員の交流がある。大した交流ではないが、今や貴重だ。
ただ、店によっては外人の店員が配置されている。
昔よく行った神田の駅前のかつやは、キッチン、フロアとも全員中国人だった。
フロア長のような長身の中国人女性は全く愛想がなく、いかにも中国人という感じだった。しかし実によく働き、仕事も正確で、私は密かに感心していた。
あるときなにかのやりとりをしたときに彼女が微笑みを見せた。これにはまいったね。サリンジャー的に言えば "That killed me." だった。
その神田のかつや。先日、上京して日本橋三越に寄ったときに店の前を通った。のぞくとフロアの女性は中国人ではなく、東南アジア系の女性だった。キッチの様子は流石にわからなかった。
あの中国人チームはどこへ行ったのだろうか?
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仕事は去年で完全廃業したが、一社だけ是非ということで頼まれたので受け付けることになった。
その仕事が先週入り、今日が締め切りなので、これから最終チェックをする。
売上は微々たるものなので、こんなものでも確定申告が必要なのか税理士事務所に聞いたら、その程度ならお目溢しになるだろう、とのことだった。
気が楽になった。
大した売上でもないのに、あの面倒な申告をするくらいなら、仕事を断りたい、というのが本音。今更お金はいらない。欲しいのは誰の制約も受けない自由な余生だ。
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その余生。しばらくは自分と息子の不用品のメルカリ出品などの処分作業で忙しくなりそう。これがなかなか楽しい。