書き物はさっぱり進まないが

2011-06-15 00:24:03 | インポート
仕方がない。焦ったところで書ける時機がこなければ書けない。心の中の器にエネルギーがたっぷり溜まって、形になるまでどうしようもない。というわけで本日も一日遊んでいた。

おかげで何十年も昔のビデオをいくつも見て非常に勉強になった。ローマは一日にして成らずだ。そして、自分の十代、二十代の頃を思い出していた。昔も今も間の抜けたおバカなのは変わらないが、あの頃は父が元気でいつもそばにいた。

思えばそれで我が家では、テレビも有名なドラマなど実は全然見たことがなかったのだ。不思議なくらい家の親が選んだ番組は偏っていたのが今にしてわかる。あの人は現代もののドラマなど殆ど見なかったから、子供のこちらも親と同じようなものしか見ていなかったのだ。そうなのだ、だから学校でもほかの子の話題についていけなかったのだ。今頃気がついてびっくりしている。

我が家には大量の本はあったし、ラジオは自分のものだったのだが、テレビは親たちの部屋にしかなかった。映画というものも会社に勤めるようになるまであまり見たことがなかった。おまけに考え方の固いプロテスタントだったから、世間的なことは実に何も知らなかったのが、最近になって自分でも分かってきたものだ。

だが、世の中のことがやっと少しはわかってきたらすでに還暦をこしていた。いや、今の年齢にならなければ見えないものがたくさんあったということか、というわけで歳をとるというのも悪くはないなあ、としみじみと思っているところだ。

まあ、言っても仕方がないが年間三万人以上も出るという自殺者は実にもったいないことをしているわけだ。生きて歳を重ねてみないと見えないものがたくさんあるのだ。理解できないものがいくらでもあるのだ。ボンビーはつらくて悲しい? でもねえ、もっと違う価値観というのも実際にあるんだぜ。想像してごらん。