秀吉という一人の英雄の死によって、それまでは秀吉という中心があってそれなりにバランスが取れていた権力構造が動き始めた。新しい時代に向かって人の心も動いていた。悲しいことだが、戦国時代から代々領地を守ることに知恵と力を注いできた昔からの武将たちと、一代で頭角を現し、しかも、もともとは文官のような立場だった石田三成では依って立つところも違っていたような気がする。
時代が動いていく。真田家の親子兄弟一族も、秀吉の残された家族もこれから歴史のうねりの中に飲み込まれていく。現代から振り返れば結果はわかっているのだが、やはり悲しい。そして、それでもその時代を生きた人々の心に思いを向けずにはいられない。
時代が動いていく。真田家の親子兄弟一族も、秀吉の残された家族もこれから歴史のうねりの中に飲み込まれていく。現代から振り返れば結果はわかっているのだが、やはり悲しい。そして、それでもその時代を生きた人々の心に思いを向けずにはいられない。