☆ 今 日 の 幸 せ ☆

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Silent Minority、読了& 三つの都の物語

2007-02-19 | ・・・シリーズ、
Silent Minority 後半は、塩野女史の、キプロス訪問記、交友録、諸々。

ついでに、数年前にテレビで放送した、ビートたけしがマキャベリに扮して、塩野女史が、ローマ、フィレンツェ、ヴェネチアと、中世を語りながら案内するという番組を録画してあったのを、再度みてみたら、塩野女史の語ることが、ことごとく、本の中にでてきた文章と一致するので、わかりやすいこと、この上なしだった。少しでも勉強したかどうかわからないけど、ビートたけしさん、話を聞きながら、笑うしかない。知識の量では太刀打ちできないものね。

例によって、チェックした言葉、メモ:

アンドレオッティ:
権力は、それを持たないものを、消耗させる。

花田清輝:
無能な味方より、有能な敵

フィアットのアリエリ会長:
La Repubblicaのスポンサー
Cassa integrazione:失業者対策組合(税金がかかる)

sole 24 ore=イタリアにおける、日本経済新聞
RAI 1:キリスト教民主党
RAI 2:社会党、共産党
RAI 3:自由党、共和党、民社党

RAI は、NHKのようなものだけど、NHKは国営じゃないし。

イタリア警察は、金と権力に密着している。

1968~ラディカル・シック
大学紛争の「スター」をお金持ちが、応援。 大学は、広く開放されたが、その結果は?
せめて、医学部と工学部は、定員制にという話がでたそうだが、今はどうなってるかしら?10数年前の本ですからね。
この大学紛争の残兵が「赤い旅団」
liceo classico-ギリシア語、ラテン語必須。 大学進学コース
liceo scientifico-以前は、進学コースではなかったが、 開放により、このコースからでも進学可能になる。

Quadra mobile:犯罪捜査の機動隊

16世紀前半、フランシスコ.グイッチャルディーニ Ricordiを著す。

日本式トイレをヨーロッパでは「トルコ式」と呼ぶ。
キプロスで「モロヒア」を食べたとあるが、最近ブームの「モロヘイヤ」かな?

ジュゼッペ・プレッツォリーニ

モアヅィン:回教徒の祈りの合図の鐘

キプロスにおけるトルコ系とギリシア系の対立

レオ・ロンガジーネ:
「ロンガジーネ出版」を起す。モラヴィアがここから世にでる。


ドゥカスの記述
黒人奴隷の多くは声帯を潰されたので、彼の記述は怪しい。

サルディニアの山賊は、普通は羊飼いをしていた。


____
三つの都の物語 より

政治家は才能がなくちゃ。 やる気だけじゃだめ。
民主主義、平等主義といっても、頭の出来は同じにできない。
地位があがるのは、不自由になること。
税金で食べてる皇室は、平民と同じことはできない。
ヴェネチアの元老院は、報酬がなく名誉職だった。10人委員会
商売が失敗すると、乞食になることも。→すっぽり身体をおおって、物乞い。「恥じ入る物乞い」
宗教の存在理由→人生の存在理由をもてない人たちに死後の人生を用意してやる。そして多くの人が存在理由を感じられない。
戦争がないと欲望が肥大化する。イタリアでさえ、母親殺しがおこる戦後60年の平和。
聖戦はキリスト教、イスラム教にしかない。
チェーザレ・ボルジア、イタリア統一を夢みたが、マラリアでなくなる。
(ところで、反乱者がしばらくして、和睦を申し入れ、チェーザレに殺されるが、何故、和睦を申し入れたのだろう)
チェーザレをモデルにした、マキャベリの君主論。


ルネッサンスとは?
人間復活、1000年続いたキリスト教世界。 それでもなにも変わらないではないか。さすがに、マドンナを裸にして、彫刻や絵画にできないので、ギリシア、ローマに戻った。

ヴェネチアのガレー船:
傭兵でなく、ヴェネチア市民が乗り込んで、海の安全を守った。

少しずつ、当時の様子が、わかってきたような、、、

Silent Minority/塩野七生、1

2007-02-19 | ・・・シリーズ、
最初、序文を読んだときは、昭和10年代生まれの日本人についてかいてある本かと思ったが、イタリア滞在の中で、書物から発見した、歴史上の、あまりしられてない、人物にスポットをあてて、オムニバスで並べた本だった。

このところ、中世にはまってる私は、検索でいろいろなサイトを読んでみるのだが、まず、総論的な流れが、掴めてなければ、ほとんど、役にたたないということを,脳細胞が死につつある頭ながら、感じている。

我慢して、大部の本を、数冊読んでから、検索で遊んだほうがよさそうだ。 これは語学の勉強にも通じそうである。代表的なセンテンスをいくつか暗記しても、どこかで、外国語の場合、文法のおさらいが必要。 算数が、かけ算九九を覚え加減乗除できないと,進まないのと、同じ。

だいたい、序章を読んで、数章読んだら次に、あとがきを読んで、再度、また本文を読むという方法で、今回も、途中まで、

メモです。(読んでない人には、実に不親切だけど)

17世紀:ジュゼッペ・ピニャータ
異端裁判所
罪は、裁かれるのでなく、作られるのだ。
ヴェネツィア共和国のスパイが1693年ローマより、彼について言及している。


カルロ・ゼン:
調子のいい怠け者であったが、人を惹き付ける魅力と、難局をうまく切り抜ける才能があった。ジェノヴァとヴェネツィアの戦い盛んなとき、傭兵(コノコロ、イタリア人は、職業として選ぶものが多かった)として、ヴェネツィア軍にはいり、あっという間に頭角をあらわすが、規則違反で失脚
「支配階級に属するものの犯した汚職は、死刑」
当時のヴェネッイアは、偉かった。


アメリカ陸軍ドージャー大将「赤い旅団」(大学紛争の闘士の残党)に誘拐される。:
(1971.12.17)
イタリア警察は逮捕者でも、外部と電話OK、男女テロリストの同房もOK
そんな状況の中、これを解決したF 氏のお手並み

イェルサレム問題:
シチリアのノルマン王朝の人口はほんの一握り。 支えたのは、ギリシア人、イタリア人、アラブ人。
アルビジョワの十字軍(1209)
子供十字軍(1212)ー奴隷になったり、遭難したり(どうして子供をおくったのだろう?)
アルヴィーゼとフリードリッヒ2世ーせっかく、法王にたてついてまでパレスチナでの回教徒とキリスト教徒の若いを実現させたのに、かえって、その後、裏切り者とされ、非寛容の土地になった。続く


十字軍とは、征夷大将軍みたいなもの?