このブログについて
『はぎおの「ツボ」note』は、ドラマ・エンタメ系の感想、旅行記etc. 自由気ままな「日記」です! 内容はかなり偏ってますが (^-^; お気軽に楽しんでください♪
いま関心があるのは「昔の時代劇・刑事ドラマ・サスペンス」「お芝居(宝塚中心)」「神社・仏閣」かな (^.^)
※なお、コメント等については、承認後の掲載とさせていただきますので、ご了承ください。
やっと読みました、話題の『阪急電車』↓
阪急電車 (幻冬舎文庫) | |
有川 浩 | |
幻冬舎 |
宝塚へ通うようになって、とてもなじみのあるエンジ色の車体
特に今津線は「これから宝塚へ行くぞ」という気持ちが昂る路線。
それを舞台にした小説ということで、とても興味深く読み進めました。
片道15分の今津線の8か所の駅を舞台に、偶然乗り合わせた乗客同士のつながり、ドラマ…
奇跡のような物語が続きます。
物語とはいえ、現実もきっと、それぞれが、それぞれの問題を抱えて生きているのかもしれないなぁ…と気づかされた気もします。生きていく中で、辛いこともたくさんある。それがふとしたきっかけ、何気ないことで考え方も変わっていくかもしれない。
各停の電車と乗客をうまく交差させて、ほっこりするようなストーリーになってます。
電車通学&通勤を長くしていたはぎおにとっては「そんなにいい都合よくは…」などと斜め読みをしてしまう部分もありましたが…
年に1度乗るか乗らないかの「今津線」ですが、『落ち着いた住宅街』のイメージで、もしかしたら、どこかでこんな素敵な話があるのかな?なんて期待もしてしまったりして。
とても素敵な物語なのに、実は広島では全くと言っていいほど話題になっていません(本もどこまで売れたのか…)映画も、どの映画館でも公開予定なし
「阪急」という、ある意味関西ローカルな作品ですが、やはりいい作品は見たいですよね
実は、この本の解説、偶然なんですが、先日亡くなった児玉清さんなんです。とても楽しく読まれたようで、弾むような解説でした。もっともっと本の紹介、解説をしていただきたかったと、改めて残念でなりませんでした。
昔から人見知りで、アガリ症で、長年事務仕事をしている割には、直接、または電話で「話す」「伝える」ことが非常に苦手
その手の本を読んだり、番組を見たり、いろいろ研究してみましたが、結局「ポジティブシンキング」的なことで終わっていて、「わかってるんだよ」とがっかりするばかり。
それならば、今最も注目されている池上さんは、どう考えているのか、どう伝えてきたのか知りたくて、読んでみました↓
伝える力 (PHPビジネス新書) | |
池上 彰 | |
PHP研究所 |
まさに「伝える力」の「解説」でした。
「こどもニュース」で長年にわたって子供たちにわかりやすく解説してきた池上さんだけに、そこまで来るにはかなりの労力を使ったみたいです。
もちろん記者出身ですから、先輩からの指導・現場でかなり厳しく鍛えられ、それがこどもニュースにつながったようですが…
読み終えて、自分が感じた結論から言うと
「自分がわからないことは、人にも伝わらない」
ってことでした。
考えてみれば当たり前のことですが、ついつい「スルー」してしまいがちですよね
わからないことは触れない、人に聞かれれば言葉を濁してしまう
普段からそう過ごしていると、結果、人にものを伝える時に苦手意識を持ってしまう。
やっぱり「努力が足りない」ってことなんでしょうね
読み進めていくと、ちょっと「自慢」にも聞こえなくもなかったですが、それだけ「努力」されて、「強い自信」があるからこその言葉なんでしょうね。
自分には人に自慢できるだけの「強み」がない。そこも、自分に自信が持てない一つの要因なのかもしれない。
何事にも興味を持って、何か一つでも深く追及してみる…そういうところから「伝える力」って養われるのかもしれませんね
日本を代表する文学者の作品って教科書以外であまり読むことはないのですが、この本は、以前からいろんな著名人が推薦していて、とても興味を持っていました。
人気作家が描く「日本の美」とはなんだろう、と。
テーマは
「陰翳礼讃」 「懶惰の説」 「恋愛及び色情」 「客ぎらい」 「旅のいろいろ」 「厠のいろいろ」
陰翳礼讃 (中公文庫) | |
谷崎 潤一郎 | |
中央公論社 |
谷崎潤一郎という人物は、ちょっと偏屈で、頑固。でも一本筋が通っている、そんな気がしました
ただ、共感&納得できる部分が多くて、自分でも驚き
例えば「陰翳~」。
日本の文化は、「陰影」によって生まれた、独特の美。それが、「電気製品」「便利さ」によって失われつつある。なるほどなぁ~と
例えば「旅の~」。
列車によるスピード化が、景色の良さ・地元の人との出会いなど、旅行の良さが失われつつある。納得
現代のような「車内でのマナーの悪さ」も当時からあったみたいで
驚くことに、この作品のほとんどが「戦前」に書かれたものなんですね。今読んでも遜色がない。
(まぁ、時代的に「男尊女卑」な表現もありますが…)
近代化に伴う「急激な生活の変化」に戸惑う様子など、現代の急激な「ネット社会」への変化にも通じるところはあると思いました。
昭和初期の人が、昔を懐かしむ。いつの時代もそういう「変化への戸惑い」ってあるんだなぁと。
意外に、戦争が始まるまでは、日本人はもっとおおらかで、オシャレで、貪欲だったんですね。
戦争が後の生活も、言動も変えてしまったのかしら…
その国の「文化」は、その国の「生活習慣」から生まれるんだなぁと、改めて感じました。
大人になった今、日本文化の良さ・大切さを学ぶといい機会となりました。
不道徳教育講座 (角川文庫) | |
三島 由紀夫 | |
角川書店 |
小さいおうち | |
中島 京子 | |
文藝春秋 |
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