はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

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『はぎおの「ツボ」note』は、ドラマ・エンタメ系の感想、旅行記etc. 自由気ままな「日記」です! 内容はかなり偏ってますが (^-^; お気軽に楽しんでください♪
いま関心があるのは「昔の時代劇・刑事ドラマ・サスペンス」「お芝居(宝塚中心)」「神社・仏閣」かな (^.^)
※なお、コメント等については、承認後の掲載とさせていただきますので、ご了承ください。

「阪急電車」

2011-06-10 19:21:51 | 記録:本

やっと読みました、話題の『阪急電車』

阪急電車 (幻冬舎文庫)
有川 浩
幻冬舎

 

宝塚へ通うようになって、とてもなじみのあるエンジ色の車体
特に今津線は「これから宝塚へ行くぞ」という気持ちが昂る路線。

それを舞台にした小説ということで、とても興味深く読み進めました。

 

片道15分の今津線の8か所の駅を舞台に、偶然乗り合わせた乗客同士のつながり、ドラマ…
奇跡のような物語が続きます。

 

物語とはいえ、現実もきっと、それぞれが、それぞれの問題を抱えて生きているのかもしれないなぁ…と気づかされた気もします。生きていく中で、辛いこともたくさんある。それがふとしたきっかけ、何気ないことで考え方も変わっていくかもしれない。

各停の電車と乗客をうまく交差させて、ほっこりするようなストーリーになってます。

電車通学&通勤を長くしていたはぎおにとっては「そんなにいい都合よくは…」などと斜め読みをしてしまう部分もありましたが…
年に1度乗るか乗らないかの「今津線」ですが、『落ち着いた住宅街』のイメージで、もしかしたら、どこかでこんな素敵な話があるのかな?なんて期待もしてしまったりして。

 

 

とても素敵な物語なのに、実は広島では全くと言っていいほど話題になっていません(本もどこまで売れたのか…)映画も、どの映画館でも公開予定なし
「阪急」という、ある意味関西ローカルな作品ですが、やはりいい作品は見たいですよね

 

実は、この本の解説、偶然なんですが、先日亡くなった児玉清さんなんです。とても楽しく読まれたようで、弾むような解説でした。もっともっと本の紹介、解説をしていただきたかったと、改めて残念でなりませんでした。

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「伝える力」

2011-05-27 07:57:34 | 記録:本

昔から人見知りで、アガリ症で、長年事務仕事をしている割には、直接、または電話で「話す」「伝える」ことが非常に苦手

その手の本を読んだり、番組を見たり、いろいろ研究してみましたが、結局「ポジティブシンキング」的なことで終わっていて、「わかってるんだよ」とがっかりするばかり。

 

 

それならば、今最も注目されている池上さんは、どう考えているのか、どう伝えてきたのか知りたくて、読んでみました↓

伝える力 (PHPビジネス新書)
池上 彰
PHP研究所

 

まさに「伝える力」の「解説」でした。

「こどもニュース」で長年にわたって子供たちにわかりやすく解説してきた池上さんだけに、そこまで来るにはかなりの労力を使ったみたいです。

もちろん記者出身ですから、先輩からの指導・現場でかなり厳しく鍛えられ、それがこどもニュースにつながったようですが…

 

 

読み終えて、自分が感じた結論から言うと

「自分がわからないことは、人にも伝わらない」

ってことでした。

 

 

考えてみれば当たり前のことですが、ついつい「スルー」してしまいがちですよね
わからないことは触れない、人に聞かれれば言葉を濁してしまう

普段からそう過ごしていると、結果、人にものを伝える時に苦手意識を持ってしまう。

やっぱり「努力が足りない」ってことなんでしょうね

 

 

読み進めていくと、ちょっと「自慢」にも聞こえなくもなかったですが、それだけ「努力」されて、「強い自信」があるからこその言葉なんでしょうね。

自分には人に自慢できるだけの「強み」がない。そこも、自分に自信が持てない一つの要因なのかもしれない。

 

何事にも興味を持って、何か一つでも深く追及してみる…そういうところから「伝える力」って養われるのかもしれませんね

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「陰翳礼讃」

2011-04-21 07:10:42 | 記録:本

日本を代表する文学者の作品って教科書以外であまり読むことはないのですが、この本は、以前からいろんな著名人が推薦していて、とても興味を持っていました。

人気作家が描く「日本の美」とはなんだろう、と。

 

テーマは

「陰翳礼讃」  「懶惰の説」  「恋愛及び色情」  「客ぎらい」  「旅のいろいろ」  「厠のいろいろ」

陰翳礼讃 (中公文庫)
谷崎 潤一郎
中央公論社

 

谷崎潤一郎という人物は、ちょっと偏屈で、頑固。でも一本筋が通っている、そんな気がしました
ただ、共感&納得できる部分が多くて、自分でも驚き

例えば「陰翳~」。
日本の文化は、「陰影」によって生まれた、独特の美。それが、「電気製品」「便利さ」によって失われつつある。なるほどなぁ~と

例えば「旅の~」。
列車によるスピード化が、景色の良さ・地元の人との出会いなど、旅行の良さが失われつつある。納得
現代のような「車内でのマナーの悪さ」も当時からあったみたいで

 

驚くことに、この作品のほとんどが「戦前」に書かれたものなんですね。今読んでも遜色がない。
(まぁ、時代的に「男尊女卑」な表現もありますが…)
近代化に伴う「急激な生活の変化」に戸惑う様子など、現代の急激な「ネット社会」への変化にも通じるところはあると思いました。
昭和初期の人が、昔を懐かしむ。いつの時代もそういう「変化への戸惑い」ってあるんだなぁと。

 

意外に、戦争が始まるまでは、日本人はもっとおおらかで、オシャレで、貪欲だったんですね。
戦争が後の生活も、言動も変えてしまったのかしら…

 

その国の「文化」は、その国の「生活習慣」から生まれるんだなぁと、改めて感じました。
大人になった今、日本文化の良さ・大切さを学ぶといい機会となりました。

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「不道徳教育講座」

2010-10-24 21:44:59 | 記録:本
三島由紀夫…印象としては、社交的で交友範囲が広く、そして東大に立てこもり、軍服姿で割腹自殺した作家…かな。

ただ、それが、1970年、自分の生まれた年に起こった衝撃的事件ということで、ずっと気になる存在でした


今年没後40年
で、初めて手に取った作品がこちら↓

不道徳教育講座 (角川文庫)
三島 由紀夫
角川書店


このタイトルからして怪しげな印象でしたがあれだけ強烈な個性の人物が書く『不道徳』って何か、とても興味がありました。


項目は例えば…

知らない男とでも酒場へ行くべし
人に迷惑をかけて死ぬべし
友人を裏切るべし
人の恩は忘れるべし
道徳のない国
批評と悪口について
公約を履行するなかれ
人のふり見てわがふり直すな
言葉の毒について

などなど…まだまだあります。(全部書いてたら大変

一見、眉間にしわがよりそうな刺激的な項目ばかりですが、読むうちに皮肉たっぷりだけど、逆説的に人間の本質をついてるような、ニヤッとしながらうなずける内容が多かったです(全部じゃないですけどね
ちょっとした人の行動を例えに、奥深くまで追及している…

解説(奥野健男氏)にもありましたが、この人は「生きること」「真面目」「貪欲」だったんだなぁと。


40数年前の本ですが、あまり古さを感じず、逆に今の世の中でも通用しそうです。
昔から、若者は「軽くて何を考えているかわからない存在」と世間で思われていることが、新鮮で面白いですね


彼の作品に接したのは、美輪さんの「黒蜥蜴」を通してだけですが、次はぜひ小説に挑戦してみたくなりました。
やっぱ『金閣寺』かなぁ
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「小さいおうち」

2010-09-09 07:13:49 | 記録:本
普段、ホントに小説は読まないんですが 「直木賞」受賞のニュースを見て、何故かずっと気になっていました。
女中さんから見た、戦中の風景・生活という作品の紹介文が、重い雰囲気の戦争ものとは一味違う気がして、「ツボ」にはまったようです。

小さいおうち
中島 京子
文藝春秋


ストーリーは…
赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々を振り返るタキ。そして60年以上の時を超えて、語られなかった想いは現代によみがえる。
(Amazonより)


※以後多少ネタバレありです!!


基本は
「家政婦は見た」のような、それ以上に奉公先の家族とどっぷり接してきた
女中さんの「回想録」の形式で進んできます。
作者は戦後生まれ。でも当時に生きていたかのように、そのころの瑞々しい生活がうかがえる文章
戦争が本格化する前の東京の生活はとても洒落ていて(多分都会だけだと思うけど‥・)、逆に今とあまり変わらない印象です。

そんな中、女中さんの目に映った密かな『家族の秘密』…ちょっとドキドキ
淡々と綴られているけれど、一般市民の生活にもやはり戦争の暗い足音は近づいてくる。


そこに、授業で習った情報しか知らない現代の甥っ子が疑問を投げかけるという手法がとても興味深く、回想がさらに際立った感じで、余計引き付けられるのかもしれない…
彼の疑問は、確かに、読み手の疑問にも通じるところがあるし。


で、小説の終盤、急に文体が変わってくる。
そこからがもう驚きの連続で…
ホントに面白かった


いろんな「ヒント」が隠されていたんですねぇ
それを踏まえて、もう一度読み直したい
そんな気になってます。
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デジタル雑誌 。

2010-04-12 07:37:47 | 記録:本
雑誌を読む?見る?のが好きで、書店でよく立ち読みしたり、実際購入したりしていますが、最近はネットで読めるデジタル雑誌というものもあるんですね。

早速やってみました

たまに覗きにいくFujisanというサイト。
雑誌専門で、もちろん通常の紙ベースのものもあります。
(取り扱ってるのがまたマニアックなものが多くて)

ちょっと興味がそそられた『仕事とパソコン』なるものを1冊購入。

仕事に即したパソコンや周辺機器の使い方、情報など、普通のパソコン雑誌とはちょっと観点が違う感じで、なかなか興味深かったです

読みたいところだけ印刷すれば、部屋も荷物が増えないし、とても効率的・・・とは思ったんですが、やっぱり紙ベースで手元に残ってる方が、何度も見返せて「記憶に残る」気がするんですね。

パソコンも携帯も使うし、若いとは思っていても、やっぱり
アナログ人間
なんでしょうかね
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地図 。

2010-03-25 06:38:40 | 記録:本
学生時代、社会系の科目の中で「地理」は若干苦手でした。
何しろ方角がわかりませんので・・・

それでも地図帳を見るのは大好きでしたね。

大人になって、ニュースやクイズ番組を見ながら「地図や地球儀があったらすぐわかるのに」と何度思ったことか

で、とうとう購入してしまいました

地図というよりは教材の「地図帳」という感じ。
世界の様々なランキングや現状など事細かにデータが掲載されています。
「世界遺産ガイドブック」も付いてます

暇つぶし・・・と言っては失礼ですが、いい読み物だと思います。
タモさんじゃないけど、地図を読みながら空想旅行する・・・楽しいかも
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「地図だけが知っている日本100年の変貌」

2010-01-03 06:29:58 | 記録:本
新年早々2009年のお話。
去年読んでいたんですが、やっと感想を書く事ができました
やっと「宿題」をやり終えた感じ

勉強嫌いのはぎおですが、その中では社会科系は好きな方でした
特に、日本史。これは以前にも書きましたが、時代劇大好き→歴史好きになったみたいな感じかな。

ただ、同じ社会科系でも「地理」はちょっと苦手でした・・・

最近、「ブラタモリ」のように、古地図を見ながら現在の街を歩く面白さにもちょっと興味がありますが、そんなときに出会ったのがこの本

地図だけが知っている日本100年の変貌 (小学館101新書)
竹内 正浩
小学館

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北海道から沖縄まで、主だった場所の昔と現在を国土地理院発行の地図で比較している、とても興味深い内容でした

とにかく驚いたのが、100年で日本の地形の原形をとどめていないほど開発が進んでいるという事取り上げられたのが日本各地の主だったところとはいえ、ちょっと進歩しすぎじゃないかと心配になるほど

歴史的背景、開発の裏話など、著者の竹内さんの明快な文も読んでいてわかりやすかったです
地理だけでなく、歴史、現代社会の問題など、様々な事が「地図」から浮き彫りになってくる・・・まさにそんな印象です。

もしかしてご近所の100年前の地図が掲載されているかも
年明けの読書にいかがでしょう?
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愛読書?!

2009-12-23 06:19:38 | 記録:本
最近いかにも「読書好きです」みたいに書いてますが、本来の愛読書


『美的』 『InRed』 『DIME』

などなど・・・要は雑誌です

ホントは、「本」と呼べるものは年に1冊読むかどうか・・・

『美的』は美容雑誌『InRed』はファッション誌『DIME』は情報誌ってとこかな。

最初の2誌はほぼ毎月読んでますが、ファッションにもメイクにも全くといっていいほど生かせてません
その辺はやはり『センス』でしょうねぇ・・・

例えその通りやったとしても、モデルさんの様には全く近づかないし・・・

写真を見るのが好きなのもありますが、毎月の読み物が結構好きで。
例えばエンタメ系の情報はもちろん、女性の健康や仕事、経済など、結構深いところまで書いてあったりします。

常に最新情報ですから、その辺はなかなか勉強になりますね

最近、「付録」が豪華になりましたしかもほぼ毎月付いてる。
昔の付録よりもしっかりしてるし
ただ、全部をそんなには使う機会もないのでストックが溜まる一方。たまに誰かにあげてみたり。

そろそろまた新しい号が出ますねぇ
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「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。」

2009-12-19 06:09:27 | 記録:本
なんだとびっくりするかもしれませんが、れっきとした本のタイトルです
しかもあの遠藤周作さんの、死後発見された幻の原稿を出版したというエピソード付の作品です。

十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 (新潮文庫)
遠藤 周作
新潮社

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多くの例文を挙げて「心に届く」手紙の書き方を紹介しているこの本。
書かれたのは半世紀も前で例文の文面も若干古いですが、内容的には今でも充分参考になります

基本的にはラブレター系の書き方が中心ですが、お見舞いやお悔やみなど、難しい場面での自分の気持ちを巧く伝える方法を説明されています。

いろいろ挙げられてますが、どの項も

相手の身になって

が基本です。
やっぱりどの時代も、この気持ちはなくしてはならない「大切な心遣い」なんですね

頷きながら読みましたが、初めて読んだ遠藤作品に随所に驚かされることが
遠藤先生って結構

毒舌

なんですね
こんな言葉使っちゃっていいのかと、こっちがハラハラさせられたりして。
そういう意味でも面白い本でした。
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「読むだけですっきりわかる日本地理」

2009-12-11 06:33:23 | 記録:本
クイズ番組が昔から大好きです
各局のあらゆる番組を見て育ちました。

歴史・漢字とかは好きだったし、その知識は今でも多少通用するかもと思ってますが、社会系でも『地理』って結構忘れてますね~

ネット検索で面白そうだったので早速読んでみました
読むだけですっきりわかる日本地理 (宝島SUGOI文庫)
後藤 武士
宝島社

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クイズで答えることができなかった各県の特産品とか産業、それ以外にも各地方の特色が細かく説明されています。

「勉強」として読まないと、こんなに地理って面白いんだな~と改めて感じさせられました

本当にわかりやすく、直接話されてるような感じなので非常に面白かったデス。地理が苦手な方にもお奨め

ですが・・・表現が結構好き嫌い分かれそうですね
「~よね」「~だよ」「~なんだ」などなど、本当に「会話文」そのままの文体なんです。
しかも、ダジャレとか個人的な感想とかもそのまま文章で書いてある文章って初めて読みましたよ~

なるほど、著者は「カリスマ塾講師」さんだそうで、きっと授業の様子をそのまま文章にしたんですね。
受験じゃなければ楽しそうな授業だなぁ・・・
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「耳で考える ―脳は名曲を欲する」

2009-11-24 06:37:47 | 記録:本
対談本は苦手であまり読まなかったんですがジャンルの違うお二人の対談という事もあり、手にとってみました。
耳で考える ――脳は名曲を欲する (角川oneテーマ21 A 105)
養老 孟司,久石 譲
角川書店(角川グループパブリッシング)

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音楽について語り合っているかと思いきや、音楽だけでなく人の感性や意識、社会的なことまで、幅広く語られていてとても興味深い内容でした。


第一章 なぜ人は音楽で感動するのか
第二章 感性の土壌
第三章 いい音楽とは何か
第四章 意識は暴走する
第五章 共感性と創造
第六章 人間はみな芸術家


基本的には音楽の話ですが、それをいいと感じ取る「脳」まで話が及んでいます。
「音楽家」「解剖学者」の対談ですが、論理的だし、まるで哲学のお話を聞いているような・・・はぎおにはちょっと難しい部分もありました(お恥ずかしい)

その道のトップを走っている方は、幅広い見識があるんですね。
そして、お互いに波長が合っているように感じられました。
それが読み手にも心地よくあり・・・

実は譲さんのライブには何度か行ってます。
アルバムも持っているので、またこの本を意識して聞いてみたいと思います
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「色彩と心理~おもしろ事典-人は「色」で9割変わる!」

2009-11-14 07:09:09 | 記録:本
以前「色の名前」という本をご紹介しましたが、今回はもう少しわかりやすい印象でした。

「色彩と心理」おもしろ事典―“色”が人を動かす! (知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ)
松岡 武
三笠書房

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基本的には「色の秘密」同様、個人に対する色の効果、見せ方、心理効果などの説明が中心ですが、今回は「自己表現」や仕事・生活で毎日を元気にする色遣いの「アイディア」などを説明が面白かったです

職場・家での「色遣い」だと・・・
・職場の会議室の色で会議を効果的に進められる
・家中の色を変えると幸せ効果が
・能率を上げる色の工夫
・仕事のミスを減らすオフィスの「色彩調節」


また、「自己表現」だと・・・
・「これを買いたい」と思わせる色の催眠効果
・絵の色が教える子供のメッセージ
・画面の色で伝わる映画のヒロインの感情


等など・・・

この手の本を読んだり、「色彩」を勉強している時は、「なるほど、使える」と思ったり、一つの商品にも様々に考えられたカラー効果があるんだなぁと気付かされたりして、「色」の奥深さを思い知らされます。

ただ、日常生活ではなかなか気がつかなくて・・・これが普段の生活で生かせたり、相手の服装を見て心理状態を考えたり・・・そんな風にふと気がつくようになれば、ものの見方一つ違って見えるかもしれませんね
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「こころ」

2009-11-06 07:14:08 | 記録:本
先日『悩む力』を読んで、夏目漱石の『こころ』を思い出し、奥の方に眠っていた本を再び読んでみる事にしました。
こゝろ (角川文庫)
夏目 漱石
角川書店

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高校の教科書に載っていて、学生時代で一番印象に残っている作品。
でも正直「先生」が何故あのような結末を迎えたのかわかりませんでした

読み終わって、あの時の印象とはまた違う気持ちを持ちました。
「先生」と「僕」の会話が淡々と進んでいき、後半はすべて「遺書」で綴られている。学生時代にはドラマ性がないように感じていましたが、とても「ミステリアス」で「ドラマティック」な小説だと。

「先生」は友人が亡くなってからずっと死に場所、死ぬきっかけを求めて生き続けてきた・・・今はそんな気がします。

「先生」と「僕」は短期間の間に「こころ」が結びついた印象ですが、「奥さん」の立場は・・・それがちょっとね。

読んでいくうちに、服装などは別として、生活環境や習慣、家族・親戚との関係など、現代とあまり変わっていないなぁと思いました。驚きですそれだけに「古臭さ」は感じない、そんな印象です。

「悩む力」で姜さんが「漱石は真面目で悩み続けていた」と書かれていましたが、その一端が垣間見られたような、そんな気もしてきました。

時間をあけて、また読みたい本です。その時どのように感じるか・・自分自身楽しみですね
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「しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール」

2009-10-31 07:12:15 | 記録:本
「普通の幸せを手に入れる」・・・このタイトルにとても惹かれてました。

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
香山 リカ
幻冬舎

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ついつい「能力アップ」「自己啓発」的な本を読んでいたけれど、結局どれも「前向きに生きる」事がベースで、ちょっと違和感を感じてました

もちろんそれも大事でも、そうできない人はみんな負け犬なのという印象が拭えなくて・・・

香山さんのこの本は、依存しすぎない、「しがみつかない」ことを提案している。
読んでいくうちに、納得できることがたくさんあった。
「人」ではなくて「自分」。
それから、何事も「追い詰めない」気持ちが大事なようです

向上心とか理想を追い求める気持ちは大切だけど、それが失敗したり挫折の経験を否定しないこと・・・それは決して「負け犬」にはつながらないはず。

はぎお的には今の生活を維持できて、「幸せ」って感じないほど「普通」に生活できたら・・・それが理想なんだけど
これではやっぱり「意欲的でない」「後向き」ととられるんでしょうかね

個人的なことから社会へのアンチテーゼまで、とても興味深く最後まで読めました。考え方、モチベーションで「幸せ」と思えたり自分を追い詰めたり・・・「心理」って複雑ですね。
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