その3-1はこちら。
いや~田舎に住んでる割には、特に90~00年代前半は本当によく見に行ったものです。
以前も書きましたが、宝塚の「グランドホテル」を見て、宝塚の枠を超え、舞台の面白さにはまったのが最初。
(本当は、それ以前、子どもの頃学校に来てくれた演劇が最初なのですけど)
それから、ミュージカル、ストレートプレイ、新劇、歌舞伎、文楽、果ては落語、お笑いまで、いろんなものを見ることができました。
テレビで活躍している役者さん・芸人さんを、目の前で、同じ空間で見ることができる。こんな贅沢なことはないなぁ・・・というのが、舞台鑑賞の醍醐味だとつくづく思いました。
これこそ、ナンバー1なんて決められませんが・・・・
やはり、初演から10数年後、大人になり、念願かなってようやく見ることができた「レ・ミゼラブル」は忘れられません。オープニングから号泣
それから、「エリザベート」 「グランドホテル」の初演を見られたことは、今でも貴重な経験です。
最近の舞台をほとんど見ていないし、皆さんの方が良くご存知かと思いますが・・・自分なりに。
ミュージカル界からスターが生まれるようになったのは、時代の大きな変化でしょうか。「レミゼ」を初めて生で見たときも、岡幸二郎さんや宮川浩さん、今拓哉さんなど、勢いのある歌唱力抜群の人たちに圧倒されたものです。彼らは、四季や他の舞台で活躍されてから、レミゼでブレイクした感がありました。
2000年代からは、井上芳雄さん・山崎育三郎さん・浦井健治さん・・・という、大作ミュージカルでデビューして、アイドル並みの人気スターが生まれ、しかもテレビ界に進出して成功を収める・・・という構図が新たに出来上がりましたね。
そして、大作でも、大スターの主演作ではなく、オーディションで選ばれた人たちが主演を張り、「作品を楽しむ」という世の中になりました。元々「劇団四季」で導入されてはいましたが、これが一般的になってきましたよね。きっと、お客さんの目が肥えてきたということですね。
(はぎおは、出演者や演出家で見る演目を決めてしまう事が多いのですけど)
そういえば、ジャニーズの人たちも、舞台で実績をあげていますね。
どうしても、「アイドル」という目線で見られがちですが、映像とともに、舞台でも評価されている。
如何せん、チケットは取り辛いのでなかなか見ることはできませんが・・・三宅健くんの舞台姿を見られたのは貴重だったかな。
それから、「レミゼ」「ミス・サイゴン」に代表されるような、帝劇のようなキャパでしか上演できない巨大セットに驚かされたものですが、今では映像で再現されることが増えてきました。宝塚でもそうですよね。その進化のおかげで、地方でも上演可能になったのはありがたいのですが、ちょっと「帝劇でしか見られない」というステイタス?がなくなりつつある
これも時代の流れでしょうか。
これは、昭和時代からかもしれませんが、上演作品・出演者よりも、作・演出家の名前で、お客さんが入るようになったことが、顕著になった気がします。これはやはり、三谷幸喜さん、宮藤官九郎さんたちの影響大ですよね。はぎおもそうですが、テレビドラマでヒット作を生み、その視聴者が劇場へ。「演劇」という、ちょっと高尚なイメージのジャンルを、少し下げてくれた気がします。
宝塚に関しては、平成時代は「激動の時代」だったかもしれませんね。
過去に不満思いを何度となくと書き綴りましたが、時代の変化とともに、仕方ない部分もあるのかなと。
ただ、不満や疑問(書いちゃった(^^;)があってもなぜか惹かれ続ける、不思議な魅力のある劇団であることは変わりません。
かつてのように見に行くことは難しくなりましたが、ずっと見守り続けていくと思います。
最後に・・・・チケット代が高くなりました
初めて劇場を訪れた93年と比べると、いくら上がったでしょうか。
スケールの大きさ、海外ミュージカルの上演権などなど、仕方ないのかもしれませんが、正直、金銭面を考えると、生観劇からは足が遠のくばかりです・・・
とはいえ、やはり映画館と一緒で、「異空間で味わえる別世界」を体験できる、本当に不思議なものです。
これから、どんな舞台作品が生まれるのか、どんなスターが生まれるのか・・・楽しみですね。
年1でも、その時間を大切に味わって生き続けたいと思います・・・・